劇場も古くなると…

先日、国立文楽劇場で落語を楽しんだ事を書きましたが、文楽を見るには舞台が少し大きすぎるような気がしました。

舞台の間口が広いので、前の座席列の端に座ると、反対の端がよく見えない。

後ろの座席だと全体が見渡せてよいかも知れませんが、今度は人形の細かい動き等が判りずらいだろうと想像されます。

通の人に言わせると、文楽は浄瑠璃を聞くものであって、人形はあまり見ないそうですから、それでもいいのかもしれませんが、いずれにせよ演者との距離はあまり遠すぎると、他国の出来事のように感じるものではないでしょうか。

土門拳の写真集「文楽」が迫力あるのは、クローズ・アップの威力が大きいと思います。

劇場は採算性とのせめぎ合いがありますから、難しいところかも知れません。

もうひとつ感じた事は、男女トイレの入口の扉が、開け閉めするたびにホラー映画の擬音さながら「ギィー、ギィー」と不気味にきしむことです。おいおい、お化け屋敷か、と突っ込みたくなりますよ。

予算難の折から、交換も出来ないのでしょうが、蝶つがいに油でも注せば良いのではと思いつつ、国立文楽小劇場を後にしました。

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