また学研さん

学研から出た至れり尽くせりの世界文学全集について先日書きましたが、学研はその前に「現代日本の文学」という日本文学全集を出していました。編集方針の至れり尽くせりのひな形は実はここにあったのです。



巻頭カラー写真による文学紀行、小説家や評論家の写真と文章による文学紀行、巻末の注解、年譜、写真による文学アルバム、評伝的解説等など、合計100ページほどのこれらの付録が収録作品の理解を助けてくれます。おまけに対談を中心とした充実した月報もついています。



2020年に亡くなった、古書マニアで評論家の坪内祐三さんがこの全集のうちの1冊を100円均一から掘り出して読んだところ、その付録の充実ぶりに驚嘆、もう無いだろうが全50冊セット(実は全60冊)が古本屋に出れば、1万円でも買う、とエッセーで書いておられたと思います。



この発言は古本屋事情に詳しい人から見れば驚異的でしょう。今や買取にお伺いしても、ほとんどの文学全集は残念ながら、とお答えしないといけないのが普通ですから。



学研の文学全集には、読み巧者の坪内さんを納得させる価値があるということですね。探し出すとしたら、まだ、今はギリ間に合うかもですよ。



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不思議な全集

いろんな出版社があります。文芸書出版に強いところや学術書専門、美術書や音楽書、経済書や法律書など各分野にその出版社の特徴がよく出ます。



学習部門では旺文社や小学館などが有名ですが、これらは普通の総合出版社みたいな様相になっています。学研もその中に入ると思います。



この学研という会社が私にはよく分かりません。百科事典や美術全集、文学全集などが大流行だった頃、学研も一応はその流れに乗ってそれらを出すのですが、妙に力こぶが入ってちょっと変わった全集になっています。



学研版「世界文学全集」の1冊を手に取ると、巻頭16ページがカラーの文学アルバム、その次に作家、評論家が、その1冊に収録されている作家、作品との関わりや鑑賞を写真満載で書いたページが30ページほど。巻末にも解説や年譜などが50ページほどあり、結局、収録作品本文以外に合計100ページほどが付録的なものになっています。学習雑誌に付録を沢山付ける的な感覚で編集したのでしょうか。



こういうのが全50巻ですから、その努力はすごいです。元々が文芸出版社ではありませんから、既存の翻訳書もないですから、どうも新たにを翻訳してもらったような気配が、全集の内容一覧を見ると感じられます。どうやら大変な費用をかけているらしい。



編集委員が面白いです。普通、文芸出版社が世界文学全集を出す場合、編集委員には各外国文学研究の大学教授の名前がずらりと並ぶのですが、この学研版は五木寛之、遠藤周作、北杜夫、三浦朱門と尾崎秀樹です。斬新ですね。



世界美術全集も学研から初めて出すにしては、大掛かりなものを出しています。「大系 世界の美術」と言って、持つのも重いような本になっています。全集出版に慣れた河出書房が、手を変え品を変え、同じような美術全集、文学全集をちょちょいと簡単に続発したのと対照的です。



学習物の出版社というのは基本的には真面目で融通が効かないのでしょうかね。そして付録を付けたがるのも会社のカラーでしょうか。



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一家で

今日は幸田露伴の誕生日です。今はもう読む人もめっきり減ったと思いますが、彼が亡くなった時には、政府内で国葬の話も持ち上がったほどの明治の大文豪でした。彼の兄弟姉妹はすべてひとかどの人物で、軍人、探検家(郡司成忠)として、歴史学者(幸田成友)として、そしてクラシックの演奏家、教育者(幸田延、安藤幸)としてそれぞれが各界を牽引しました。



露伴の家族からも文筆家が続きました。一人娘の文は父露伴の思い出を書いて随筆家として世に出て、小説も書き、奈良法輪寺の三重塔の再建に携わるなどと幅広く活躍しました。父親と同じく岩波書店から全24冊の全集が出版されました。ちなみに露伴全集は全44冊でした。どちらも大したものです。



幸田文さんの一人娘が青木玉さんで、この人も名随筆家です、10冊の著作を出版し、そのすべてが文庫化されています。その娘さんが同じく随筆家の青木奈緒さんで、8冊の著作をものされています。語学堪能で翻訳もされています。



すごいですね。直系の家族だけで膨大な著作量です。ギネス級かも。



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辰雄さん

昨日は作家、詩人の堀辰雄の70回目の命日です。なんとなく戦前の人と思っていましたが、1953年に亡くなっていますから、同じ空気を1年ほど吸っていたんだと、不思議な気がしました。



堀辰雄といえば信州、軽井沢という言葉が反射的に浮かびます。結核をサナトリウムで療養して、というイメージが焼き付いていますが、彼は東京千代田区生まれ、下町の育ちでちゃきちゃきの江戸っ子です。



肖像写真などを見ると何となく気が弱そうな感じですが、後輩の福永武彦の思い出によると、本やレコードなど欲しい物があると福永達を賭けトランプに誘い、そういう時は必ず勝ったということです。その欲しい物も、必ず一日寝てから次の日も変わらず欲しかったら買うという、慎重な一面も持ち合わせていたとか。



晩年は追分に新居を建てましたが、念願の書庫の完成には間に合わずに亡くなりました。死後、それぞれの時点で完璧な全集が3度も出版されています。



幸せな作家だったといえるでしょう。



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滑る

例によって本の置き場所の整理を続けています。なかなか空間が広がってきてくれません。その代わりにと言うか、全く記憶になかった本が次々と現れてくれます。



新潮社の「筒井康隆全集」全24巻も久しぶりに手に取れました。つくづく思うのですが、過去に色んな全集本が出ていますが、この「筒井」全集は史上、最も滑る全集だろうと思います。意味がお解りになるでしょうか。つまり、箱に入った一冊一冊の手触りがツルツルなのです。本体の表紙もツルツル。箱からさっと出てきます。



ところが困るのは、この全集、本棚に立てて収めていたら良いのですが、床の上にでも横に積み重ねようとすると、滑ってなかなか積み上げるのが難しいです。紐でくくるとなると、実に苦労します。バラバラの状態で10冊ほど積み重ねて手に抱えて歩こうとすると、上の1,2冊が滑って、落としてしまうのです。



運動会の季節とのことですが、この全集本を何冊も抱えて走らせてみてはいかがでしょうか。落としたら失格。たぶん全員が失格になると思います。



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