スリの話

パラパラ読みでも何らかの知識は入ってきます。

今日も今日とて(こればっかり)長谷川伸の「我が『足許提灯』の記」を読むと、スリの話が載っています。

あるスリの回想を長谷川がまた聞きしたのを書いているのです。

金時計を身につけた老人を、或るスリが目を付けて狙うがスキが無い。噂を聞いて他のスリ仲間達が何日もかかって次々狙うが、どうしても金時計をすれない。或る日、1人のスリが車中その老人の隣に腰かけて、自分はスリだが沢山のスリ仲間がスリあぐねている金時計をスッたと自慢したいので、その金時計を売って欲しいと打ち明ける。老人も少し気を良くしたので売ってやる。下車して懐を探ると、時計を売った金は財布ごとスラれていた、と言う話。

桂米朝師の自作落語「一文笛」にほとんど同じ話が出てきます。狙うのは煙草入れですが、米朝師の解説によると、明治期の桂文楽の珍談逸話を集めた本や、講談や浪曲の「仕立屋銀次」にも出てくるそうです。

という事は出来たのは明治時代でしょうが、世間では広がっていた話と思われます。

狙うものを形を変えてスレという、なかなか含蓄に富んだ話です。

スリも避けそうなOさんの俳句。

 夜も更けて なにを念仏 鉦叩(カネタタキ)

これは良い。古風ですが、諧謔味がありステキ。中七を「なに念仏の」とするか、うーん、微妙です。




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