津々浦々
ゴルフ、狩猟。
どちらも、今、したいとは思いませんしこれからもしないと思います。
趣味の狩猟など、普通の人には一生無縁でしょう。
狩猟は文芸評論家だった河上徹太郎が愛好していたのを思い出します。山口県出身で、どこかの藩の家老職の末裔だった人です。
だから、と言うのでは無いですが狩猟は少しハイソな香りのする趣味だと思っていました。
ゴルフ、狩猟。
今国会で、どちらも減税の対象として挙がっているようです。
私は違和感を感じてなりません。
お金持ちの人はもう少し、お金持ちになってください。貧乏な人はもう少し、貧乏になってください。
こんな動きが日本全国津々浦々(これが口癖の人がいます)に広がらないように願っています。
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2014年11月7日 | コメント/トラックバック(0) |
スコットランド、いよいよ
いよいよ投票が始まりました。
昨日書いた、マクベスの話の続き。実はマクベスは三人の魔女からもう一つご機嫌な予言を貰っていたのです。
それは「女が産み落とした人間にマクベスは倒されない」というもの。
シェイクスピアの戯曲「マクベス」では最後にマクダフという武将と一騎打ちになり、マクダフの「俺は母親の腹を断ち割って(帝王切開で)生まれたのだ」と言う言葉を聞いてがっくり来て、マクベスは討ち取られるのです。
ところが、これも現在では予言の段階で既に不安になってしまいます。云わずと知れた遺伝子科学の進歩がそれですね。
マクベスの時代から、スコットランドは揺れていたのです。
でも、自分が生きている間に、イギリスの領土に変化が起きる可能性が出てくるとは思いませんでした。
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2014年9月18日 | コメント/トラックバック(0) |
明日から近鉄百貨店橿原店で‥
近鉄橿原店の「古書まつり」の搬入から帰ってきました。
各参加店、盛り沢山の出品で遅くまでかかって展示していました。
8月28日(木)~9月3日(水)
午前10時~午後7時(最終日は午後5時)
近鉄百貨店橿原店6階催会場 近鉄大阪線近鉄橿原線の大和八木駅下車
ご来場お待ちしております。
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2014年8月27日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:即売会
8月の曲
8月です。広島、長崎と終戦と甲子園の月。
広島という言葉は季語になっています。
クラシック音楽のテーマにも再々採り上げられてきました。そういえば今年前半話題になった偽作曲家の交響曲第1番も「HIROSHIMA」でした。
そんなのと一緒に掲げては失礼ですが、大木正夫という作曲家が交響曲第5番「ヒロシマ」を残しています。
丸木位里、俊夫妻の「原爆の図」に触発されて作曲されました。こちらは本当に戦後の傑作音楽と思います。ナクソス・レーベルでCDにもなっていますので聴いて頂きたい。
この名作は当初、交響的幻想「ヒロシマ」として初演され出版されました。
その楽譜の序文で作曲家は書いています。
「原爆の真相は何故か世界の眼の前に全くおおい隠されている。この真相を知らずして、人類が明日の自らの運命を決定することは、大きな悲劇である。世界の一人残らずにこの真相を伝えるのは、今日生を与えられた日本人のなすべき義務である。人類がその真相を知った上で、賢の道を撰ぶか愚の道を撰ぶかは人類全体の責任である。この曲は、丸木位里、赤松俊子両氏の画く「原爆の図」に寄せて作曲せられた。 1953年 大木正夫 浅間にて」
作曲された当時、原爆被害の正確な科学的実態は秘密とされていました。序文にはそれに対する憤りが込められています。
しかし、ネット上に情報が溢れかえっている現在、私たちは当時以上に原爆の事を、本当に知っているのでしょうか。
全音楽譜出版社から昭和31年に出たこの傑作のスコアを在庫していますので、今年8月の即売会のいずれかに持ってゆこうと思います。
当店は和泉市、岸和田市等の、最も近隣密着の古本屋です。一方、かなり遠方にも、日曜祭日を問わず、いつも元気に積極的に、無料出張買取を行っています。見積もりも勿論無料! 好評です。買取実績多数。古本、古書の売却をご計画でしたら、量の多少にかかわらず、ぜひ大阪府古書籍商業協同組合加盟店の
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2014年8月1日 | コメント/トラックバック(0) |
ルナールさん その1
日記が好きです。読むのも書くのも。まあ、書くほうは好きと言うよりも、苦にならないと言うべきか。
だからこんなブログも続いているのですが。
世界中の人が大昔から日記を書き続けています。分類すると、記録としての日記も多いですが、文学作品として読み継がれている日記も沢山あります。読んで面白いのは後者でしょう。
フランス近代では、ジイドの日記とルナールの日記が双璧でしょう。
両方とも、形を変えて何度も翻訳出版されています。
ジイドのほうは少し理屈っぽくて読むのに苦労する時もありますが、ルナールは読みやすいです。
ルナールというと「博物誌」が有名ですね。
驢馬 大人になった兎
蛇 長すぎる
蝶 二つ折りの恋文が、花の番地を捜している
蟻 一匹一匹が、3という数字に似ている。それも、いることいること!
どれくらいかというと、33333333‥‥ ああ、きりがない
こういう調子で、身の回りの小動物たちを描写した文章を一冊にまとめたもので、新潮文庫のロング・セラーになっています。
こんなエスプリの塊みたいな人が残した日記が面白くないはずが無い。
この項続く
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2014年7月10日 | コメント/トラックバック(0) |