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今日、12月30日は星新一さんの没後25年目にあたります。言わずとしれた日本ＳＦ界のレジェンド、ショートショートの神様です。私達の年代で10代の頃にSFを読み始めた人は、彼のショートショート短編集の何冊かは必ず読んでいるはずです。「ボッコちゃん」「悪魔のいる天国」「ボンボンと悪夢」など彼の初期の短編集は、かつてなかったドライでシニカルな作風で当時の広い世代に愛されました。後期になると民話風の、あたりが柔らかい作風になったので、初期から読んでいる読者には少し違和感を感じた人があったかもしれません。

もともとは星製薬の御曹司だったわけですが、その会社整理のゴタゴタの中で、冷静に人間を見つめる乾いた眼が鍛えられたといいます。母方の縁者に森鷗外や小金井良精、桑木厳翼などがいる家系で、今思うと鷗外の漢文脈の簡潔さを現代によみがえらせると、星新一の文体になるかもしれません。

入院中の人への差し入れに「サザエさん」が良いということを聞きますが、私は星新一さんの小説をお勧めしますね。

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古本　買取　大阪

昨日はトラックへの本の積み込みでした。十分用意したつもりですが２ｔ車の荷台にはスルスルと収まってゆきます。まだ余裕たっぷりですが、仕方ありません。

別の場所で均一本を積み込むと何となく満載感が出てきました。やれやれ。

あとはテントも売台もすでにセッティング済みと聞く四天王寺さんの境内に運び込んで並べるだけ。なんとか今日の午前中、雨がふらないように祈りたいと思います。

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いまや純文学などと言われるような本は売れにくい時代ですが、ましてや文芸批評とか文芸評論とかはそれ以上に読まれなくなっています。

昭和30年から40年、かろうじて50年ころまではその手の本もよく売れていたようです。文芸批評専門の雑誌もありました。今手元にある「批評」という雑誌は昭和33年の秋に創刊号を出しています。ぱらりと中を覗くと、開高健が創刊同人に名を連ねています。他の同人に遠藤周作や大岡信、矢代静一などの名前もあり、新鮮で幅広いメンバーと言えるでしょう。

びっくりしたことは、その創刊号の表紙装幀者としても開高健がクレジットされています。大活躍ですね。「批評」という文字が表紙の上の方に白抜きで横書されていて、その下に「千九五八年秋季号」とあり、真ん中に大きく空白を設けて最下段右側に「1」と印刷されています。

活字だけ。まことにシンプルです。なぜ開高が、と思いましたが、多分、当時は寿屋の宣伝部に在籍していましたから、その線で押し付けられたのでは、と思ってしまいます。

巻頭の「批評と現代」というシンポジウムにも参加しています。出席者の河上徹太郎や福田恆存、篠田一士と言ったツワモノ相手に、どんな獅子奮迅ぶりかと思いきや、この22ページにわたる座談会で開高はたった一箇所、わずか3行分しか発言しておらず、まるで借りてきた猫みたいです。後の彼の大声の饒舌ぶりを知るものには意外でした。

1958年といえば「裸の王様」で芥川賞を取ったばかり、初々しさが残っていたのでしょうか。

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昨日の日曜日はどこの観光地やイベント会場も大変な人出だったそうです。そりゃそうでしょうね。政府が、屋外なら話さなければマスクなし、少しの密集、大丈夫と言ったんだから、マスクしていれば多少の密集や声を張り上げもオッケー！と思うのは当たり前です。

娘一家が千葉のZOZOスタジアムの、阪神ロッテ戦を観戦に行き、ラインで観客席の様子を送ってきてくれたのを見るとぎっしり満員。見える限りでは全員マスク着用でした。でもとても楽しそう。こうなってゆくのですね。政府のミスリードにならないことを祈りたいです。

後遺症がかなり深刻な人も出ていると聞きます。一人ひとりの自覚が大切なことは言うまでもないでしょう。理性的に情勢を見ながら。

あ、娘たちの球場での必死の応援にもかかわらず3連戦の最後は阪神負けました。2勝1敗でこれからも行ってくれれば言うことありません。

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先日買取をさせていただいた中に、居合に使う模擬刀がありました。刀身は金属で刃紋もきれいに浮かんでおり、柄のこしらえ、鞘の塗など真に迫っています。私でもちょっと腰にさしてみたくなるのが不思議です。

昔の武士は日常、このような刀と小刀を2本もさして往来を行き来していたのだと思うと、物騒なことです。武士同士で鞘が触れたのどうのと、講談や時代小説では出てきますが、これはあるだろうな、と思いました。でもまあ、こうしたことは日常茶飯だったでしょうから、案外どちらかが素早く「御免」とかなんとか言って、事なきを得ていたのではと思います。

そうでないと物騒で出歩けない、と思っていたお侍も多かっでしょう。何しろ江戸時代は戦のない時代が250年も続いたのですから。人に向かって刀を抜いたことがない、という武士もきっと居たことでしょう。

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