うっかり褒めると

今の日本で首相と言われている人は、どことなく川端康成に似ているなと思うときがあります。どこを見ているのか判りにくい焦点が定まらない眼。なんとなく粘りつくようなだるそうな抑揚のない喋り方。顎から首の線。川端さんのファンの方には怒られるかも知れませんが私の印象です。



そこで、川端さんの弟子を自称していた作家の澤野久雄さんの「川端康成点描」と言う本からのエピソード。



川端康成さんの家で、澤野さんの前に李朝の扁壷が置かれました。「良い壺ですね」と澤野さんが褒めると「お持ちなさい」と川端さん。慌てて固辞すると、「それではこれは?」と別の壺が運ばれる。「とんでもない」と言うともう一つ壺が目の前に。



最初の壺を褒められたので「持ってけ」と言ったら断られたので、壺が気に入らないのか、と川端さんは思ったらしい。だから次々と気に入りそうな壺を並べてくれたのだ、と澤田さんは気が付きます。そこで観念して「最初の壺をいただきます」と申し出ると、川端さんは笑みを浮かべて手ずから包装して風呂敷に包んで持たせてくれたそうです。



美しいものを見て褒めるということは、欲しいに決まっていると、川端さんのような美の達人は思うので、うっかり褒められないというお話でした。



岩出市の古本買取は池崎書店にお任せ下さい。



岩出市の古本出張買い取りサービスは経験豊富な、近畿全域が地元の池崎書店にお任せ下さい。お気軽に大阪府古書籍商業協同組合加盟店の池崎書店にご連絡、ご用命ください。お問い合わせは古本・古書買取直通ダイヤル090-3990-1086、または 買取のお問い合わせ にて承っております。24時間受け付けています。見積もり費用や出張費用、梱包資材費用など、勿論全て無料です。できるだけ何も捨てないで下さい。お捨てになるものに意外なお値打ちが。生前整理やご遺品整理、お引っ越しの際は、是非ともご連絡ください。高価買取強化月間全力で大絶賛実施中。高価買取いたします。万冊単位、千冊単位の大量でも少量でも心からホントに大歓迎。



古本 買取 大阪 岩出市

タグ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

このページの先頭へ