子規の随筆

昔から正岡子規の随筆は好きでよく読んでいました。特に晩年の「墨汁一滴」「病牀六尺」や「仰臥漫録」は何度読んでも飽きることがなく、その都度感銘を受けたものです。「墨汁一滴」や「病牀六尺」の堂々たる主張や意気軒高、対して「仰臥漫録」の不思議な淡々とした透明感は好対照です。



子規にはそれらのまとまった随筆以外にも単発の随筆作品が沢山あり、全集で一巻を占めています。その中から今日も今日とて「畫(画)」を読んでいたら、病気の合間、気分の良い時に彩色画を試みて中村不折などに見せると、大変褒められたのでたちまち天狗になって、写生さえすれば何でも描けるものと思ったらしい。そこで、左手に柿を握ったところを描いて高浜虚子に見せたら、何を描いているのか分からない。柿を握ったところだ、と説明してやると(以下原文)



「それで分かつたが、さつきから馬の肛門のやうだと思ふて見て居たのだ」といふた。



これにはさすがの子規もまいったことでしょう。それを淡々と書いているところに子規のユーモアを感じます。



それにしても馬の肛門と感じ取る方も相当なものですね。



泉南郡田尻町の古本買取は池崎書店にお任せください。



泉南郡田尻町の古本出張買い取りサービスは、泉南地方が地盤の池崎書店にぜひお任せ下さい。店主の池崎潔史がご自宅や書庫、会社、事務所等に無料出張、無料査定いたします。お問い合わせは古本・古書買取直通ダイヤル090-3990-1086、または 買取のお問い合わせ にても年中無休、何時でも承っております。量の多少にかかわらず、何も捨てずに、何はともあれ捨てる前に一度お気軽にご連絡ください。お引越し整理、生前整理、御遺品整理も御用命下さいませ。数万冊とか数千冊単位の大量でも少量でも心から大歓迎です。全身全力高価買取を絶賛実行致しております。



古本 買取 泉南郡田尻町 大阪

タグ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

このページの先頭へ