来年は100歳

前に、来年100歳になる指揮者の事を書きましたが、日本の文庫にも来年100歳を迎える文庫があります。ご存じ、岩波文庫です。文庫本の代名詞と認識されていた時期があるほど有名です。



私が若い頃、勤めていた信用金庫の支店に岩波さんという上司がいました。彼は電話で自分の名前を説明するときは決まって「岩波文庫の岩波でございます!」と言っていました。一発で分かりますね。知名度抜群。



その歴史が100年になるのですから大したものです。過去の累積販売ランキングが発表されていて、「君たちはどう生きるか」が1位。「ソクラテスの弁明・クリトン」2位、「坊ちゃん」3位と続きます。1位は意外ですね。岩波書店の編集者だった吉野源三郎が書いたのですが、もともとは新潮社の出版物でした。



ケベル君という主人公が、自分の考えを深めたり、社会の問題にぶつかって回答を求めてゆくという感じだったと思いますが、プラトン、漱石以上に売れているとはね。しかも岩波文庫に入ったのはそんなに昔ではないので、よりびっくりです。



岩波文庫の発端が、当時の全集ブームに対抗してですから、けっこう一か八かみたいな面はあったと思います。継続は力なりです。



1年早いですが、おめでとうと申し上げたいですね。



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