山本周五郎さん、すごい。

先日、浦安を通過した時に、いやでも山本周五郎の事を思わずにはいられませんでした。

実際は浦安には昭和三年の夏から一年少ししか住んでいないのですが、山本周五郎と浦安は密接にペアで連想されます。

「季節のない街」と「青ぺか物語」の力でしょう。

大阪に帰ってから、小説ではなく、彼のエッセイを少し読んでみました。全集でも薄い一巻分しか彼のエッセイはありません。他の二十九巻、ことごとく小説です。ある意味すがすがしい。

その彼が絞るようにして書いた随筆。身辺雑記のようなのは少なく、小説論、小説雑感みたいな文章が多いです。その中の一編、「作品雑感」。

昭和二十年代半ばの他の作家たちの作品に対する短い感想を並べたものです。各作家それぞれ二、三行から長くとも十行前後の寸評です。俎上に上げられているのは徳永直、原民喜、室生犀星、志賀直哉、加藤周一、尾崎一雄、川端康成等の小説。「きたならしくさえある」「この人にしてこの駄作」などと、歯に衣着せぬという感じです。なるほど、と読み進んでゆくと突然、「ヴィオラとオーケストラのための協奏曲」という作品が上がっています。何事かと思います。山本はこう書いています。

「英のウィリアム・オルトンの作。フランス風の典雅な曲。ビロードのような触感、柔らかく、いぶした色彩、秋、黄昏、孤高の人の消息。美しい中老人の愛の囁き。

ーヴィオラのソロの音調ことによし。」

と大変気に入ったようです。しかし、小説ばかりを並べて来て、突然、音楽の感想を入れるセンスがすごいですね。多分、ラジオか何かで聞いたのではないか。(ちなみに「オルトン」は当然「ウォルトン」です)それまで書いていた文章の中に、素晴らしい曲を聴き終えた感想を躊躇なく書きたくなったのでしょう。そのあとは、また、何事も無かったように林房雄や里見弴の小説を論じてこの文章は終わっています。

山本周五郎、なかなか一筋縄では行かない人のようです。


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