落語の夜

昨日夕方から、大阪南の国立文楽劇場で、R堂さんにお誘い戴いた桂文我独演会を楽しみました。

文我さんは「菜刀息子(ながたんむすこ) 別名 弱法師」と「船弁慶」を熱演しました。

特に「菜刀息子」は珍しく、興味深く思います。

地の情景描写や説明は一切なく、会話と、物売りの声だけで終始するという、噺家の力量次第では単調になりかねない、地味な話ですが、じっくり感情移入しながら、夫婦と息子の三人の演じ分けもしっかり出来ていて、よい噺を聞いたと思いました。

一転して、トリの「船弁慶」は師匠の故桂枝雀さんを髣髴させるテンポの良い明るい高座になり、盛り上がってお開き。

途中で、NHK元アナの村上信夫さんが聞き役となって、枝雀さんの想い出話のコーナーがあり、それは良かったのですが、もう少し具体的な、枝雀さんの日常の様子等を聞かせていただきたかったと思います。

全体として、桂文我さんの真面目な人柄が伝わってくる高座でした。

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