「抜け毛」は買い取りにくい
落語を聞くのが好きです。特に桂米朝さんの落語を偏愛しています。
結局、語り口なのだと思います。米朝さんの場合は、それにテキストの精巧な再設計が加わって、なんともすっきりした面白い噺になるのでしょう。
それにしても落語には奇抜な、不可思議な言い回しが出てきます。「口入屋」には「着破った寝間着やら、抜け毛まですっくり売って七十五銭できましたよって、ちょっと内入れ」などと出てきます。「手近なこまごました物を処分してお金ができましたので、少しだけ借金返済」くらいの意味でしょうが、すごい表現ですね。「抜け毛」の強烈パンチ。
池崎書店も色々な本や、資料、古いポスター、古文書、訳のわからない紙物、なんやかやを買わせていただきますが、抜け毛は少し困ります。
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2011年9月15日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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