8月の曲

8月です。広島、長崎と終戦と甲子園の月。

広島という言葉は季語になっています。

クラシック音楽のテーマにも再々採り上げられてきました。そういえば今年前半話題になった偽作曲家の交響曲第1番も「HIROSHIMA」でした。

そんなのと一緒に掲げては失礼ですが、大木正夫という作曲家が交響曲第5番「ヒロシマ」を残しています。

丸木位里、俊夫妻の「原爆の図」に触発されて作曲されました。こちらは本当に戦後の傑作音楽と思います。ナクソス・レーベルでCDにもなっていますので聴いて頂きたい。

この名作は当初、交響的幻想「ヒロシマ」として初演され出版されました。

その楽譜の序文で作曲家は書いています。 

「原爆の真相は何故か世界の眼の前に全くおおい隠されている。この真相を知らずして、人類が明日の自らの運命を決定することは、大きな悲劇である。世界の一人残らずにこの真相を伝えるのは、今日生を与えられた日本人のなすべき義務である。人類がその真相を知った上で、賢の道を撰ぶか愚の道を撰ぶかは人類全体の責任である。この曲は、丸木位里、赤松俊子両氏の画く「原爆の図」に寄せて作曲せられた。              1953年 大木正夫  浅間にて」    


作曲された当時、原爆被害の正確な科学的実態は秘密とされていました。序文にはそれに対する憤りが込められています。

しかし、ネット上に情報が溢れかえっている現在、私たちは当時以上に原爆の事を、本当に知っているのでしょうか。

全音楽譜出版社から昭和31年に出たこの傑作のスコアを在庫していますので、今年8月の即売会のいずれかに持ってゆこうと思います。


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