昔の辞典は捨てがたい

名辞典というものがあります。代表的なのは「言海」でしょうね。芥川龍之介が宣伝役のような格好になって、以来盛名はすたれません。ちくま学芸文庫にも当初の姿で収録されました。

文庫に収録された名辞典といえば、かなり前に講談社学術文庫に入った「和英語林集成」も見落とせません。この時は大いに歓迎されたと聞きます。残念なことは、原書の活字がかなりつぶれていて、それをさらに文庫サイズに縮刷したのだから、相当読みにくくなった。

その点、ちくま版の「言海」はかなり見やすいものです。

ちくま学芸文庫は少し前にも、昭和12年に三省堂から出た「婦人家庭百科辞典」を収録しています。現代の権威ある大辞典、大事典にも収録されていない細々とした家庭的項目がマニアックで、かつ時代相がよく出ているのが新鮮と言うことでしょう。企画の勝利です。私も元版を持っていますが、今の目から見ると「婦人、家庭」というよりも「少年少女物知り学習辞典」的な感じを受けました。姿勢がとても教育的で真面目なのです。

「婦人、家庭」の伴侶としての百科辞典を通じて当時(昭和初期)の世相、風潮、知識を探るならば、私はむしろ婦女界が昭和8年に出版した「家庭百科大辞典」をお勧めしたいと思います。

三省堂のが規範的ならば、こちらはぐっとくだけて世俗的に編集されています。三省堂の第1項目が「藍」、と常識的なのに対して婦女界は「合鴨」で、台所直結です。

実は、この婦女界版「家庭百科大辞典」は、引けば引くほどケッサクな項目説明が多く、楽しめるのです。

次回から少しご紹介しましょう。


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