斎藤家vs幸田家

暇なので、先日亡くなった北杜夫氏にからめて、もの書く一族について。

全集分量的には、幸田露伴をはじめとする幸田一族が圧倒的です。露伴全集44巻、幸田文(露伴娘)全集23巻、幸田成友(露伴弟)著作集8巻。青木玉さん(幸田文娘)著作若干。青木奈緒さん(青木玉娘)著作少し。

一方、斎藤茂吉一族は、斎藤茂吉全集36巻、北杜夫全集15巻、全集以後の著作多数、斎藤茂太(茂吉長男)の著作多数、斎藤輝子(茂吉妻)の著作少し、斎藤由香さん(北杜夫娘)著作若干と、かなりのもの。数量的には断トツかも。

家族全員著述家では山口瞳一家ですか。奥さんは歌集を持っているし、長男の山口正介さんも回想や小説集を出されています。

山口さんと同じくサントリーの社員だった開高健一家も全員参加。開高健全集22巻、奥さんは詩人の牧羊子。詩集をはじめ料理関係の本もかなりあります。娘の開高道子も料理本を出していました。全員亡くなられています。

毛色は少し変わりますが中村メイコ一家もそうかも。メイコさんは自伝をはじめ何冊も、旦那の神津善行さんは音楽エッセーを書いてますし、娘のカンナさんも著作は多いでしょう。メイコさんの父親は中村正常で大正から昭和初期にかけての売れっ子作家。

芸能系では岸田國士一家もすごい。岸田國士全集28巻、娘たちが頑張ってますね。岸田衿子(谷川俊太郎と田村隆一の妻だったこともあるらしい。ビックリ!)は童話、岸田今日子は女優でエッセイスト。

吉行淳之介関係も全員、著作を持っています。父親エイスケは小説、母親のあぐりは晩年、かなりの本を書いています。妹たちも理恵は同業の詩人で作家だし、和子さんは女優ながら軽妙な旅行記作家でエッセーもうまい。

才能は偏るのか、とびぬけた才能が他の人を少しずつ文筆の世界へと導くのか、微妙ですね。


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