作家の大問題

ネタに困ると作家の日記を拾い読みします。

今日も今日とて高見順の昭和38年の日記に目を通していると面白い記事が。

5月15日に高見は、筑摩書房の臼井吉見を捕まえて、筑摩書房刊「現代文学大系」での自分(高見)と武田麟太郎の2人で1巻の扱いは納得行かぬ、友人達もそう言ってるぞ、と抗議するのです。

石川淳や伊藤整が同全集で1巻与えられている、自分も同じように1巻全部を与えられるべき作家だ、と言う誇りが言わせたのでしょう。

同年6月4日に高見順は中央公論社から期せずして、全集「日本の文学」全80巻の編集委員への就任を依頼され、その編集会議席上で同じ編集委員の大岡昇平から「今までは被害者だったが、今度初めて加害者になれて、いい気持ちだ」と冗談を言われて即座に同感しています。

全集収録作家の巻数割り振りを決める立場に立った気持ちを、半分冗談半分本気で書いてますね。

ちなみに中央公論社「日本の文学」では高見順も大岡昇平も目出度く1人1巻です。

以前にもこのブログで、舟橋聖一が自分1人で1巻割り当ててくれなければ或る文学全集収録から下りる、とゴネたことを書きましたが、この、文学全集での1人1巻か2人で1巻かは作家にとってはゆゆしき大問題のようです。

たとえは変ですが、ホテルに泊まるのに1人部屋か相部屋か、みたいな感じなのかなー。

ちなみに高見順は高見恭子の父親で、元プロレスラーかつ元文科大臣の馳浩の岳父にあたります。



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