定量とは

仕入れた本の中に「神曲 地獄篇」の文庫本がありました。



トレビ文庫という、あまり見かけない文庫本です。私も初めて見ました。ダンテの「神曲」ですから当然翻訳ですが、それが口語定型定量訳 西沢邦輔と銘打っています。口語定型訳は他でも時々目にしますが、定量は初めてです。耳慣れません。原文に合わせて、行数や言葉の数も一定にしているのでしょうか。わざわざ断っているのは新機軸だったのでしょうね。



ただ現在、西沢さんご苦心の翻訳が広く読まれている様子がないのは事実でしょう。読んでみても、七五調でありつつ口語ですので難解な感じはしませんが、なんとなく標語(飛び出すな 車は急に 止まれない等)みたいで違和感があります。定量にこだわりすぎたような気がします。



わかりやすく受け入れられやすい翻訳をするのは難しいですね。「神曲」の翻訳は私はやっぱり寿岳文章さんのが一番好きです。



慶応大学の藤谷道夫先生が、大変綿密でそれでいて読みやすい翻訳を進めておられるようですので、その完成が待たれます。



交野市の古本の出張買取は、どうか池崎書店にお任せ下さい。大阪府古書籍商業協同組合加盟店の池崎書店にお気軽にご連絡ください。買取経験豊富な店主が懇切丁寧に無料出張、無料査定いたします。量の多少にかかわらず、御用命ください。お引越し整理、御遺品整理もお任せ下さい。お問い合わせは古本・古書買取直通ダイヤル090-3990-1086、FAX、または 買取のお問い合わせ にて年中休みなく24時間承っております。p>



タグ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

このページの先頭へ