柳宗理さんのお母さん

和室でも違和感なく座れる「バタフライ・スツール」を作ったデザイナーの柳宗理さんが25日に亡くなられました。

日本民藝館の創設者の柳宗悦さんの長男。西洋中世美術史家の柳宗玄さんは弟さんです。いずれも古本屋にはお馴染みの名前です。このお二人のお母さん、すなわち柳宗悦さんの奥さんが柳兼子さんです。こちらは音楽好きには懐かしいお名前ですね。

日本のアルト歌手の草分けとして、主としてドイツや日本の歌曲を専門に演奏活動、教育活動をされました。演奏はCDにもなって、その幽玄ともいえる歌声は、高く評価されています。何というか、ビブラートの多い、それでいて歌のフォルムは崩れない。女性に対してはふさわしくないかもしれませんが、古武士のような歌声と私は感じました。

昨日の市会で落札した本の山の中に岩波書店版「志賀直哉全集」が入ってました。何組目になるか判らんなと思いつつ、何の気なしに月報をチェックしていると、柳兼子さんが志賀直哉を回想した文章が載っているではないですか。

一時、隣同志と言える近い距離に両家が住んでいたとのことで、それこそ味噌醤油の借り合いまでしたような仲だそうです。まあ、学習院、「白樺」の同人でしたから、味噌醤油は無いかも知れませんが、お菓子や肉などが到来すればお互いがご馳走し合うという、麗しい関係。しまいには柳さんは奥さんの兼子さんを、志賀さんの奥さんの名前の「康子!」と言ったり、志賀さんも康子さんを「おーい、兼子」と呼んだりという、言葉のスワッピングが起こるほど親しかったとのこと。

柳兼子さんの思い出の一節。

「志賀さんは陽性で、柳は陰性でした。例えば志賀さんは癪に障ると愛用の茶碗を叩きつけて割ってしまふやうなところがおありでしたし、柳でしたら茶碗が大事で中々割れず、やり場のない気持ちにいつまでも苦い顔を続けてゐるでせう。」

二人の違いがよく出ています。


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