お勧め映画「ピグマリオン」

先日、ミュージカル映画「マイ・フェア・レディ」と原作を共にする、1938年制作の映画「ピグマリオン」を見ました。

原作者のバーナード・ショーが脚本を担当し、監督がヒギンズ教授役を演じたレスリー・ハワードとアンソニー・アスキス、音楽がフランスの作曲家オネゲル、編集をデヴィッド・リーンが担当という、なかなかの豪華スタッフです。

へプバーンがイライザを演じた「マイ・フェア・レディ」に比べれば、娯楽性に乏しいのは当然ですが、セリフ劇として見た場合、明らかにこちらの方が優れています。イライザ役のウェンディ・ヒラーが少し老けた感じですが、後半、完璧なレディとして舞踏会に登場する場面では、かえってそれが堂々とした辺りをはらう様な気品になって、立派でした。

ヒギンズ教授役は、「マイ・フェア・レディ」のレックス・ハリスンより、はるかに若く見えるハワードの方が、最後にイライザがヒギンズのもとに帰るエンディングが不自然になりません。

奇妙な発声矯正装置や録音機など、リアルで不気味でおかしいし、有名な「スペインの雨は、ほとんどが平原に降る」の場面も、歌になってなくとも、十分に面白い。ピカリング大佐は、クラーク・ゲーブルによく似た渋い俳優が演じていて、イライザに対する優しさが、「マイ・フェア・レディ」の時のハイド=ホワイトのあまりにお爺さん的なかわいがり方より、男を感じさせて味が深い。

一方「マイ・フェア・レディ」の優れた点は、アスコット競馬場の場面でしょう。へプバーンがすばらしい衣装で登場し、ティータイムで貴夫人や紳士方の前で「くたばる」とか「けつ」とかを連発するところは何と言っても最高です。この場面は「ピグマリオン」では、ヒギンズ教授の母の邸宅での茶会になっていますが、イライザのヒラーの演技が少し暗く、全体が地味であまり笑えなかったのが残念です。

それでも「ピグマリオン」は名作として、もっと見られるべき作品であることは保証します。


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