読まなくてよい

昔はよく読まれたのに近頃はさっぱりという著作家が沢山います。評論家に特に多い。亀井勝一郎や倉田百三、下村湖人、和辻哲郎なんかがすぐに思いつきます。小説作家などはある期間をおいて再評価や読み直しされることがママありますが、評論家はめったにありません。当時の入試問題などによく出されたので逆恨みを受けているのかもしれません。



その和辻哲郎の本をパラパラ眺めていると「犬の社会」という文に出くわしました。飼い犬や近所の犬などの生態を見ながらの感想なんですが、「犬の社会」と大風呂敷を広げるところが和辻らしい。時代を感じさせる内容でもあります。



娘のために犬を買いに行きテリアを買ったところ、店の人に「寒いですからお供をおつけしましよう」と雑種の子犬を一匹つけてくれたとあります。今では信じられませんね。そのテリアが死んだことは書かれていますがお供の犬のことは一切書かれていません。ちょっと腹が立ってきますよね。更に近所に雑種の嫌な感じの犬が出没するので、出入りの植木屋さんに遠い場所に捨てに行かせたとか、その犬がまた帰ってきたので「今度は帰ってくる恐れがないように、大学病院の実験犬に寄付した」とか平気で書いています。



そして菊判全集の15ページを費やする「犬の生活」が述べている事は、犬にはテリトリーがあるらしい、というただ一つのことだけなのです。アホらしい。



この偉そうなところが読まれないのも当然という気がします。



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