下関条約秘話

昨日は終戦の日でしたから、戦争がらみの話をひとつ。近代日本が本格的に他国と戦ったのは日清戦争が最初でした。兵士の大変な犠牲のもと、勝利を得ましたが、清国に対する賠償要求を巡ってヨーロッパの三国から干渉され、要求条件変更を余儀なくされました。



まあそれは後の話で、停戦後、下関で講和条約の交渉が清国全権の李鴻章親子と、総理大臣伊藤博文、外務大臣陸奥宗光との間でなされました。陸奥宗光は病が重くなり、また李鴻章は狙撃に会い(軽傷)と波乱含みでしたが、締結にいたり文書がかわされました。



伊藤と陸奥が晴れて下関を軍艦で出発する日になり、小舟を並べて作った浮き桟橋を渡って船に乗り込む時に、陸奥宗光がよろけて海中に転落するハプニングが起こりました。助け上げようと大騒動の中、そのアオリをくって、条約調印文書の入った函を捧げ持っていた随員が、函を海の中に落としてしまいます。陸奥も函も無事に引き上げられましたが、文書は水に濡れ、日本側のは丈夫な美濃和紙だったので大した事はなかったのですが、清国側は上等な薄い紙で、破れそうになり乾かすのが大変だったそうです。



こんな些細な事はなかなか歴史の本にも書かれていないでしょう。最近気に入って時々パラパラ見ている近松秋江全集の歴史小説を集めた巻に入っていた「三国干渉」という作品からいただきました。



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