商人二題
新入荷本をちょっとご紹介します。
日本 井上勤譯 英國 西基斯比耶著 「人肉質入裁判」 發兌 東京 今古堂 明治16年
土肥春曙譯述 「ゼ、マーチヤント、オブ、ヴエニス」 発行 服部書店 明治36年
両方ともシェークスピアの「ヴェニスの商人」のリライトです。
正確に言うと、「人肉…」の方は、チャールズ・ラム、メアリー姉弟の「シェークスピア物語」の中の「ヴェニスの商人」部分の翻訳で、「ゼ、マーチヤント…」は、シェークスピアの原作戯曲の法廷場面だけを抜いて翻訳したものです。
前者は本邦シェークスピア翻訳史の極めて初期の本です。その意味で貴重です。
後者は川上音二郎一座の上演台本になったもので、意外と正確に訳されています。
偶然、「ヴェニスの商人」翻訳が2点はいりました。
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2013年10月31日 | コメント/トラックバック(0) |
秋酣
秋口から暖かい日が続いたので、柿の木の葉っぱがなかなか落ちません。
だから柿の実も葉に隠れて下から見上げても見つけにくく、気がついた時には鳥に突かれてしまって穴だらけです。
かくてはならじと意を決して、脚立を取り出し収穫しました。
遅めの取り入れでしたから熟柿も多くありました。皮がぶよっとする程、熟していますので果肉も半透明のジャム状態で、その甘さは格別ですが、腐り落ちる寸前状態ですので私以外は誰も食べません。虎穴に入らずんば虎児を得ず。
青空をバックに、葉っぱの落ち切った枯れ木みたいな木に、朱色の柿の実がたくさん付いているのはいかにも日本の秋の風景ですが、あれは渋柿なのでしょうね。
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2013年10月30日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:食べ物
小林一三と食堂
あちこちのホテルのレストランで不祥事が発覚しています。グルメ志向が普通になった果てにこういう問題が出てきたのだと思います。
阪急阪神ホテルズの出崎弘社長が辞任しましたが、責任問題の解決になっていないのが、相変わらず日本的です。
芝エビや九条ネギがあーだこーだみたいな事は枝葉であり、要は、何を発注し、何が入荷し、どうチェックできたか、誰が指示してどう表示したか、に尽きるのではないでしょうか。そこで事務方の権限、現場の権限等のファクターを判断すれば責任の所在は明確になり、責任のある人が責任を取り、責任のない人は責任を取らなくてよいのではないでしょうか。刑事事件性も帯びる可能性を考えると、いち早くそのポイントこそをオープンにするべきでしょう。
阪急の創始者、小林一三は昭和22年4月30日、レストランを開業しています。
その日の日記から
「共同ビルの七階に大阪カルトンといふ西洋料理を開業した。これは東京第一ホテルの傍系事業として(中略)行って見て驚いた。実に立派な、奇麗な戦前のままの豪華さである。恐らく現在では大阪一であらう」自信満々。
この時代、小林一三には、現代のこんな問題は頭の片隅にもなかったでしょう。
戦前の阪急百貨店の大食堂は私の父親などが愛用し、ライスにソースをかけたの(名称「ソーライ」、小林一三の指示で準メニュー化)が旨かったとよく言ってました。
それから何十年。ややこしい時代になりました。
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2013年10月29日 | コメント/トラックバック(0) |
大阪のマラソン
大阪組合へ出勤。
二世会の市会日です。昨日は大阪マラソンが市内で開催されたので、業者さんで出場した人は無かったのでしょうか。気になっていましたが、そのような噂は聞きませんでした。
古本屋にも走る事が好きな人は多いと聞いたことがあります。マラソンどころかトライアスロンの愛好者も古本屋さんの中にはいるのですが。
それにしても昨日の出場者の数は半端じゃ無かったようです。六分の一にしぼってあの数です。
聞くところによると、コース各所に、大阪名物タコ焼きや大阪のおばちゃん愛用の飴とか梅干し等の、色々の各団体から寄せられた食べ物呑み物が溢れていたそうです。
大阪ならではのマラソン風景でしょうね。
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2013年10月28日 | コメント/トラックバック(0) |
お楽しみはこれからだ
朝から神戸高速花隈駅近く、兵庫県古書会館での大市に出かけました。
事前に十分準備されたので、優品が集まっており、各地の御同業さんで賑わっていました。
一階は、とても綺麗な本が多く出品されており、自然、人気も高いようでした。
二階には、古文書や版本、絵葉書、資料、色紙、版画などが見やすく展示されており、見るだけでも勉強になります。
開札が始まり、自分の店名が発声されたのを聞いてから会場を後にしました。
何が落ちたのかは聞きとれなかったのが気になりますが、これからのお楽しみとします。
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2013年10月27日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:市会