カミュ

1月4日は作家アルベール・カミュの命日です。乗せてもらっていた車が木に激突して亡くなりました。47歳でした。43歳というあまりに若くでノーベル賞をもらいましたから、世界に与えた衝撃も大きかったと思います。45歳で劇的な最期を遂げた三島由紀夫と好一対と言えるかもしれません。



コロナ流行の時に、彼の「ペスト」が急に読まれだして、各文庫もこぞって新訳を出しました。久しぶりにカミュに脚光が当たりましたが、今はまた読まれていることはないみたいです。



リウーというアルジェリアの医師が階段の途中でネズミの死骸を見たことから物語が始まるのですが、筋の運び方が議論が多くて読みにくいですが、結局、ペストの流行が下火になって終わります。登場人物ひとりひとりにとってのペストの意味が多重的で、読後感を深くしているようです。



単なる流行で読むのではなく、腰を据えて取り組んでほしい作家です。ちなみに日本で活躍しているタレントのセイン・カミュさんの大叔父にあたるそうです。



古本 買取 岸和田市

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