上がり

一人の作家を好きになったとします。熱中しだすとその人が書いたものをすべて読みたくなります。今、生きている人でしたら、次々出る雑誌や本を読んでいけばいいのですが、すでに亡くなっている場合は、古本屋で昔出た本や雑誌を集めるか、全集が出ていたらそれを読むことになります。



全集も、作品だけ集めたようなものでは物足りず、日記や書簡などを収録したものに手を出すことになります。さらに凝りだすと、アンケートへの回答やちょっとしたメモ、下書きなど、徹底したのになるとその作家の手帳の住所録の記述まで載せることがあります。大工さんが美しい床柱や大黒柱を鉋で削って仕上げたのが作品とすると、その足元に落ちている鉋屑みたいなのですね。こういう細々したものは、そうした全集の中では雑纂という巻にまとめられています。



雑纂の巻までなめるように読み出すとマニアも極まれり。上がりに近くなります。こういう人たちは本をどっさり買ってくれるのですが、最近はこうした文学愛好者がめっきり減りました。



古本 買取 大阪

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2026年7月8日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:古書 大阪 買取 雑感

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