人物像修正
昭和のはじめ頃、円本ブームと言うのがありまして、新刊の世界文学全集や日本文学全集の類が爆発的に売れました。作家達も潤いましたが、普段は地味な翻訳家達にも一度に大金持ちになった人が出ました。
豊島与志雄という小説家も、「レ・ミゼラブル」の翻訳が新潮社の世界文学全集に入りましたので、思わぬ大金が転がり込みました。
友人達が「あの男は金がある間は、ほうけた様に遊び暮らすに違いない」と心配して、寄ってたかって説き伏せて家を建てさせました。
それが良かったのでしょう。一生そこで暮らし、没後に6巻の作品集が出たほど仕事も残せました。
この人と晩年の太宰治が友達になりまして、豊島さん、太宰の思い出をエッセーに書いています。
それを読むと、太宰の心中相手の山崎富栄さんが、かいがいしく太宰に付き従う様子も伺えて、意外でした。
太宰と山崎さんはいつも2人で豊島家に訪ねて来ては、山崎さんが酒や肴を調達するために駈けずり回ったと書かれています。豊島さんはその姿に感謝と好感を抱いたようです。
ナイーブで純粋な人の言う事ですから私は信用して、今まで持っていた悪女めいた山崎像を修正したのでした。
やしきたかじんさんの奥さんの本が出るについて、何となくこんな事を書きました。
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2014年11月8日 | コメント/トラックバック(0) |
行きたかったが
昨日は参加市会の二十日会の日。
いつもと比べ、出品数は若干少なめでしたが、優品が多く、にぎわいました。地図関係が久しぶりにまとまって出品していただいたようです。
終了後、年に一回の総会。去年の出来高はほぼ前年並みを維持し、経済状況などから見ても健闘と言えるでしょう。
その後、組合から歩いて10分ほどの場所で、チャンコ鍋と寿司の慰労会兼懇親会。
飲み放題で、大いに盛り上がりました。
それにしても古本屋はよく飲みます。
二次会に行く人と、残念別れて早めに帰宅しました。風邪っ気がすっきり取れてくれませんので。
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2014年2月18日 | コメント/トラックバック(0) |