泉佐野市で買取
いつもお世話になっているご近所のお客様で買取させていただきました。
パラフィンで丁寧にカバーされている本ばかりなので、大切にされていたことがよく分かります。
その中に、大宅壮一が戦前編集していた「人物評論」と言う雑誌が創刊号から何冊かありました。「噂の真相」の先輩みたいな雑誌です。
名物連載に、「テイノウ教授列伝」「無能校長列伝」などが並んでいます。「ダンサーの見た紳士たち」「職業別風刺文学集」「文壇出世遊泳術講座」というような好読み物が目白押し。一部は、大宅壮一全集などに収録されてもいますが、多くの興味深い記事は雑誌の中にうずもれたままです(復刻はされていますが高価)。
大部分は伝聞と邪推、エログロナンセンス時代の無責任なゴシップ雑誌ですが、昭和十年前後の落ち着かない社会風潮がよくあらわれた、資料としても貴重な雑誌と思います。
いずれ目録か即売会でお目にかけようと考えています。
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2014年1月31日 | コメント/トラックバック(0) |
泉南市で買取
昨日は泉南市で買取させていただきました。俳句関係書、文庫本など、ありがとうございました。
そろそろ転勤の内示などがささやかれる季節になりました。
センター試験も終わり、アパートや、マンション探しも忙しくなります。
本の御整理は、お早い目に池崎書店にお申し付けください。
近畿一円、無料出張買取を行っています。量の多少にかかわらず、お気軽にご連絡ください。
買い取り専用 090-3990-1086
ページ右のお問い合わせボタンからも、ご連絡いただけます。
大阪近辺、近畿地方、関西地方は当店が地元です。古本、古書の売却をお考えでしたら、ぜひ大阪府古書籍商業協同組合加盟店の池崎書店にご相談下さい。只今あらゆる本、大正の本、昭和の本、平成の本、絶版文庫、新しい文庫、新書、単行本、個人全集、全集等をどこよりも前向きに積極的に求めています。(ただし、残念なことに、一部の日本文学全集、世界文学全集、百科事典、講座などに、買い取りできない本や雑誌がございます。お電話、メールなどでお気軽にご確認ください。) 古書・古本出張買取を強化しております。また、宅配買取も簡単OKです。お問い合わせは古本・古書買取直通ダイヤル090-3990-1086、または 買取のお問い合わせ にて承っております。
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2014年1月30日 | コメント/トラックバック(0) |
鏡よ鏡
三角縁神獣鏡のレプリカを作って、鏡面をピカピカの鏡に仕上げて太陽を反射すると、背面の模様が浮かび上がると言う実験がされました。これを魔鏡現象と言うらしいですね。
古代の人々はこれを見れば、鏡のもつ魔性に驚き、それを持つ人間への畏怖、畏敬の念が起こっただろうと言われます。
私は、事はもっと単純だったと思います。鏡を持つ者は、人々に順番に鏡をのぞかせたと思います。そこに写るのは、見たことが無い(水鏡などに映る不安定な顔以外の)鮮明な自分の顔。すごい衝撃、魅力だったのではないか。
平伏させるに十分な力があったのでしょう。
動物、犬や猫に鏡をのぞかせると面白いです。乗り出して鼻をくっつけてのぞいています。自分では無いと感じているようです。大体彼らは、普段自分の顔を見ずして、どうして自分は猫であり、犬であると分かっているのでしょうかね。
太古の人たちも自分の顔を知らず、イケメンも美人も自分では分からない世界にいたのです。
双子も、似ているなどとは人が言うだけのことだったでしょう。
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2014年1月29日 | コメント/トラックバック(0) |
囲碁と太郎
先日、囲碁関係の本を買取をしましたが、少し前「ヒカルの碁」が漫画でヒットしたように、将棋に比べて地味ですが、愛好家は増えているようです。
諸星大二郎さんの漫画に「碁女伝」と言う作品があります。お得意の中国の歴史物ですが、ヒロインが碁がめっぽう強く、剣の達人、若くて美人です。仇討ちを碁の勝負に絡めて次々と果たしてゆくと言う設定で、一冊で尻切れトンボになったままなのは惜しいです。
諸星さんの作品(特に中国物)は勉強になります。この漫画でも、囲碁のことを古い言い方で「爛柯(らんか)」と言うことを知りました。腐った木という意味です。
一人のきこりが深い山の中で、碁盤を挟んで対局している二人の老人に出会いました。囲碁が好きだったので、かついでいた斧を置いてその勝負に見入ってしまい、ふと気がつくと傍らの斧の握り手の木がボロボロに朽ち果てていました。
驚いて山を下ってふもとの我が家に帰ってくると、何百年も時が経っていたといいます。
浦島太郎の囲碁版です。
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2014年1月28日 | コメント/トラックバック(0) |
十七文字と三十一文字
俳句はわりと好きですが、短歌、和歌は苦手です。
長い分覚えるのに苦労します。ふと口に上ることは滅多にありません。
学生のころ、百人一首などに苦しめられた為かも知れません。「サラダ記念日」辺りも面白いとは思いますが、何か馴染めないものがあります。
五七五のあとの七七が余分と言うかダメ押しみたいに思えます。和歌よりも、短歌にその傾向が強くないでしょうか。
ところで来年の歌会始の御題は「本」らしいですね。
これはこの際、嫌いとか馴染めない等と言ってないで、古本屋の誰かが参加するのも面白いかも。
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2014年1月27日 | コメント/トラックバック(0) |