開催中!
以前も書きましたが、「天神橋三丁目プチ古書即売会」、おかげ館の1階で開催中です。お客さまにとっては、足の便は良し、傘の心配はいらない、小腹がすけば美味しくて格安のお店が近くに、よりどりみどり。こんな抜群の即売会を見逃す手はないと思います。今回は新しいメンバーも増え、皆様のご来場をお待ちしています。
期間は明日(7月31日)の午後7時まで。今日も7時まで開催してます。古本は一期一会。
付録
古書、資料、LP、CD、いろんなものの御処分は、池崎書店にご用命ください。
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2011年7月30日 | コメント/トラックバック(0) |
木俣修の愛書短歌
また例によって、落丁繰り(落丁乱丁調べ)をシコシコやってます。指先だけの運動ですが、眼を使うので一気にできません。時々ぼーっとページの上に眼を遊ばせると、面白い短歌が次々と。本は木俣修の歌集「呼べば谺」。
たとえば
古本屋さながらの部屋にたれかれを通し来たりてながき歳月(としつき)
欲るがままに買ひうる身にもあらざりき買へばかならず妻をくるしめき
血のにじむごとき銭もて兵の日にも集めき初刻本著者署名本
目録に万金を呼ぶ数冊を骨董としてわれも秘めもつ
すでにして市にせられているといふみまかりて間なききみが蔵書は
死ねばおほよそ散らばりゆかん苦しみてひと代(よ)あつめたる万の書籍も
などなど、本好きの作者の心がよく出ていると思いませんか。特に最後の二首が泣かせます。「市にせられて」というのは「古本業者の市の競りにかかっている」ということでしょう。でも「市にせられて」「散らばりゆかん」本達は次の読者に出会うことができます。街の古本屋は、今の読者から次の読者に本をリレーできるのです。
本のリレーにご参加ください。ご不要の本は是非とも古本屋にお譲りいただきたいと思います。
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2011年7月28日 | コメント/トラックバック(0) |
インターネットと音楽
私くらいの年代の人は、音楽体験とレコードは密接不可分でした。特にクラシックの好きな人は、音楽会以外ではラジオとレコードでしか聴ける機会はなかったのですね。TVでは、ほとんど放送してなかったか、していても家族の中では視聴不可。ラジオもうっかりしていると聴き逃しましたので頼みの綱はレコードでした。これが又、なかなか高かった。廉価盤で30㎝LPは最低でも900円。なかなか買えなかったですね。いきおい17㎝LPとやらを集めました。片面10分からせいぜい15分の収録時間。これでも500円しました。
こんな昔話は大勢の人があちこちでしていますね。その当時一緒にクラシックを聴いていた友人の家で、インターネット配信のクラシックをつい最近、聴かせてもらいました。便利ですね。ナクソス系のでしたが、中小のCD会社が多数、連携しているので膨大なレパートリーが聴けるとのこと。費用もかなり安い。音もよい。
CDの新譜が減るのもむべなるかな。楽譜なんかも、ネット上にかなり流れているとのこと。
こういうご時世ですのでレコード、CD、楽譜などなど処分を考えられている方も多いと思います。そういう時は
池崎書店にご用命いただければ幸せです。
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2011年7月27日 | コメント/トラックバック(0) |
白い本
このブログの表紙の写真、上の写真ですね。よく見ると白いページのようです。意味深長ですね。白紙の気持ちで本を読む、ということか、ただ単に印刷ミスの本か。何ページかおきに白ページがあるという乱丁本(不良本?)は時々出食わします。これだからページ繰りは欠かせないのです。
束見本といって、ぱっと見は普通の単行本ですが、中は真っ白という本があります。外見の出来上がりの見本ですね。私、これが案外好きで雑記帳や日記に利用してきました。
「白いページ」という作品が開高健にあったような気がします。
活字がゴチャットしたページ面にくらべて、白いページというのは涼しそうでいいかもしれません。
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2011年7月26日 | コメント/トラックバック(0) |
今頃?
この頃、時間があれば、読んだつもりになっている、その実、読んだことのない作品を読んでます。たとえば「ロビンソン・クルーソー」。子供向けのリライト版さえ読んだか怪しい。これがなかなか良かったですね。
お金の話がやたら出てきます。無人島にたどり着く前は南米で、農園経営で成功しかかっていたのですね。これの収支報告のようなことが終わりで列記されます。意外でした。
無一物で無人島生活が始まったと思ってましたがこれも違って、難破船からかなりの資材を運び込んでます。それの利用がうまかったのです。
フライデーとともに助けられて、スペインからイギリスに帰るのですがその途中でフライデーの熊退治などがありこれも知りませんでした。
中央公論社の「世界の文学」第二集の中の「デフォー篇」。「ペスト」も一緒に入っていて、お勧めです。
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2011年7月24日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:古書