貰いすぎ

3月17日はキュリー夫人の娘、イレーヌ・ジョリオ=キュリーの命日です。この人、ノーベル化学賞を取っているのですね。親子二代です。なんとこのイレーヌのご主人もノーベル化学賞受賞者です。



親の方のキュリー夫人もそのご主人のピエール・キュリーと共にノーベル物理学賞を受賞しているのは有名です。実はキュリー夫人はご亭主の没後、単独でノーヘル化学賞も頂いちゃってるのです。2度目のノーベル賞。



驚くのはまだ早いです。イレーヌの妹のエーヴ・キュリーは著作家で、「キュリー夫人伝」で有名ですが、彼女の夫も、彼がユニセフの事務総長だった時にノーベル平和賞を受けているのです。



キュリー家の周りには6個のノーベル賞のメダルが集まったことになりますね。ちょっと貰いすぎでは。



びっくりです。



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南の島から

50年前の今日、小野田寛郎さんが日本に帰ってきました。終戦を知らずにフィリピンのルバング島に潜んで諜報活動をされていたとか。テレビで、当時の上官だった人から命令解除を言い渡されるところなどを見た記憶があります。何か仰るたびに口のあたりに唾が白い泡になって溢れてきていました。目つきなども鋭く、厳しい生活をされてきたことがうかがわれました。



小野田さん以前に横井庄一という人もグァム島で発見されて日本に帰国していて、こちらは何となく親しみやすい雰囲気の人だったからか、耐乏生活評論家などとマスコミでは勝手に名付けて、テレビにもよく出られていました。こちらも同じように、厳しい生活をされてきたのでしょうが、どことなくユーモラスな感じでした。



やっぱり横井さんは一兵士、小野田さんは将校としてのお二人の立場の違いが、際立った対照として、現れていたように思いました。



もう50年経ったのですね。



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2024年3月12日 | コメント/トラックバック(0) |

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厳しい

昨日は小切手、手形を扱う当座預金の話をしましたが、午後3時の攻防は今思い出しても感慨が深いです。前にも書きましたように、振り出した小切手や手形はいずれ決済しないといけません。小切手ならば早ければ次の日、手形は決済日を記載しますからその日、大体1~3ヶ月後くらいにする人が多かったですね。



その日の窓口営業が終わる午後3時までには当座預金の口座に、その日に回ってきた金額を入金しないといけません。これがなかなか厳しいものがありました。2時50分ころに窓口へ来てもう少し待ってくれ、と泣きつくお客さんがかなりいました。いま、融通を頼んでるからとか、集金がもうすぐ入るからとか、中には、その手形や小切手を回してきた人、つまり債権者に頼んで手形や小切手の依頼返却してもらうからとか、色々なことを言ってくるのです。



依頼返却とは、その手形や小切手を入金した人が取引銀行を通じて、こちらの銀行に連絡を取って翌日、交換所を通して向こうに返却することです。手形小切手につける付箋に「依頼返却」と書くのですが、実質的には不渡りの一歩手前の段階です。でもこういうことを繰り返すお客さんは、いずれは本当の不渡り、つまり付箋に「資金不足」という言葉を書いて返却することになるのが多かったです。



不渡りを2度出すと銀行取引停止処分になって、手形帳や小切手帳を発行してもらえなくなります。つまり現金商売しかできなくなりますから、資金繰りがますます困難になって結局倒産します。



まあほとんどの古本屋は不渡手形を振り出すことも掴まされることも多分無いので、のんきな商売です。



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2024年2月28日 | コメント/トラックバック(0) |

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手形

手形の話です。と言ってもお相撲さんが色紙にバンバン押してゆくあの手形ではなく、商売上の支払い、決済手段としての手形です。私は昔、信用金庫に勤めていた時、当座預金係をしたことがあるので、手形や小切手は毎日触っていました。



手形も小切手もその日の決済分がお昼頃に手形交換所を通じて各支店に戻ってきます。つまりそのお店に当座預金口座を持っているお客さんが支払った手形、小切手がそのお客さんの口座から引き落としのために交換所から返ってくるのです。逆に、お客さんが自分の口座に入金した手形や小切手が相手方の金融機関に回って行っているわけです。



その仲立ちをするのが手形交換所です。最近、その交換所が電子化されていたのを知ってびっくりしました。つまり手形や小切手の映像情報をやり取りするだけになっていたのです。詳しい仕組みは知りませんが、当座係の仕事は減ったでしょうね。



何しろ昔は現物の手形や小切手が、月末など多いときには一日に何百枚と返ってきますから、忙しい。口座番号順に素早く並べて番号順に並べている元帳を引っ張り出して、それについている印鑑票と印鑑照合し、形式が整っているか確認して手打ちの会計機に元帳を挟んで手形小切手の金額を打ち込んで、1枚づつ口座の残高から落としてゆくのです。



たっぷりと口座に残高があれば良いのですが、当座預金は無利息ですから、そんな悠長なことをしているお客さんはいません。当座預金係から「今日は幾ら幾ら回ってまっせー」という電話をかけると、「そんなら普通預金から回しといて」とか「貸付係に言うたあるから」とか「すぐに行きまっさ」とか「ちょっと待って」とか勝手なことを言い並べます。そんなのにまともに付き合ってられませんから、ともかく連絡だけはして、あとはひたすら引き落としに専念するのです。何しろ午後3時までにすべての引き落としを完了しなければなりません。午後3時までに入金されなければ不渡りとして手続きを進めないといけないのです。



電子化によって当座係のこんな悲喜劇は見られなくなっているかもしれませんね。少し寂しいかも。



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2024年2月27日 | コメント/トラックバック(0) |

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蝶々

古本のネット販売をしていて不思議に思うことは、かなり珍しい本だけど、売れるだろうか、誰がこんな本を探してるだろうか、と不安に思いながらアップすると、打てば響くように即座に注文が入ったりすることです。



とても偶然とは思えません。普段から何か、特殊な検索ツールでも使って四六時中、ネットを監視してでもいなければそのタイミングは不思議なほどです。



もちろん売れるに越したことはないのですが、なにか、見えない蜘蛛の巣にまんまと引っかかった蝶々になったような気持ちがしますね。



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2024年2月18日 | コメント/トラックバック(0) |

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