良い文庫

「日本の古本屋」に音楽文庫をたくさん登録しました。一昔も二昔も前に音楽之友社から出ていた、クラシック音楽に特化した文庫シリーズです。この文庫本でしか読めない本もあり、今でも需要はあると思います。



大田黒元雄や堀内敬三といった、音楽啓蒙書をたくさん書いた人の著作が多いのは仕方ないのですが、そういうのは掘り下げも浅く、流石にもはや生命を失っていると思います。反対に、作曲家のワーグナーが書いた「指揮について」なんかはちょっと他で手軽に読めないので貴重です。



猫が鍵盤の上を歩こうが、名ピアニストが弾こうが音は同じという主張で有名な兼常清佐の著作や、文学に関係したところではホフマンの「音楽小説集」などというタイトルもありました。これらもちょっと珍しい。



まあ、昔は良い文庫が出ていたものです。



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安部さん

今日は安部公房の誕生日です。1924年生まれですからちょうど生誕100年になりました。私の若い頃は新潮文庫で彼の作品がたくさん文庫になっていて次から次と読んだものです。



「砂の女」と戯曲「友達」に最も感心したことを覚えています。「第四間氷期」もSFチックな内容に魅せられました。文庫本のカバーに奥さんの安部真知さんの不思議な絵が使われていたのが懐かしい。「箱男」辺りまでは何とか読みましたが、次の「密会」からなんとなく読むのが面白くなくなり、以後は読者とは言えなくなりました。



でも世間では川端の次にノーベル文学賞を取るのは安部公房だと言う評判で、三島よりも現実味がありました。私もそれは認めますが、やはりピークは「箱男」にゆくまでだと思います。



生誕100年を記念して新潮文庫では今月の新刊で、久々に彼の遺作「飛ぶ男」を出しました。平成7年に「カンガルー・ノート」を出して以来ですから実に29年ぶりということになります。



読んでみようと思います。



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一家で

今日は幸田露伴の誕生日です。今はもう読む人もめっきり減ったと思いますが、彼が亡くなった時には、政府内で国葬の話も持ち上がったほどの明治の大文豪でした。彼の兄弟姉妹はすべてひとかどの人物で、軍人、探検家(郡司成忠)として、歴史学者(幸田成友)として、そしてクラシックの演奏家、教育者(幸田延、安藤幸)としてそれぞれが各界を牽引しました。



露伴の家族からも文筆家が続きました。一人娘の文は父露伴の思い出を書いて随筆家として世に出て、小説も書き、奈良法輪寺の三重塔の再建に携わるなどと幅広く活躍しました。父親と同じく岩波書店から全24冊の全集が出版されました。ちなみに露伴全集は全44冊でした。どちらも大したものです。



幸田文さんの一人娘が青木玉さんで、この人も名随筆家です、10冊の著作を出版し、そのすべてが文庫化されています。その娘さんが同じく随筆家の青木奈緒さんで、8冊の著作をものされています。語学堪能で翻訳もされています。



すごいですね。直系の家族だけで膨大な著作量です。ギネス級かも。



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早く暖かく

昨日は倉庫へ行っての探しもの。ここしばらく日中は暖かでしたが、倉庫は火の気が一切ありませんから冷え切っており、少々気温が高めになったとて長く居られるような状態にはなりません。



倉庫というと靴を履いて入れるとお思いでしょうが、、私の倉庫は普通の住宅を倉庫にしていますから原則、靴を脱いで上がります。その足先の寒さと言ったら、なにか冷たい鉄板の上を歩いているみたいです。冷たさがじんじんと腹の辺りまで伝わってくるのです。



探しものは見つかりましたが、余分な作業は今回はパスしました。もう少し暖かくなってから、と思っていると、その事自体を忘れてしまうのですが。



ちなみに探していたのは一昔前の山田風太郎の文庫本。佐伯俊男さんの禍々しくも毒々しいカバー絵が素敵な角川文庫がどっさりありました。それ以外の各文庫もかなり揃っていました。さて、どこでお客様に見ていただきましょうか。



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不思議な回答

新聞や週刊誌に「人生相談」というコーナーが有ると思います。思いますというのは、今も有るか分からないからです。長いこと新聞も雑誌も購読していませんから実際の所が分かりません。多分有るのではと思います。



というのは時々、その回答者が小説家などの場合、相談と回答が単行本としてまとまって出されることがあるからです。開高健のものなど、「風に訊け」というタイトルで出ていました。



朝日文庫で「車谷長吉の人生相談 人生の救い」と言う本が出ています。朝日新聞の人生相談の回答者としての車谷さんの回答をまとめたものです。これはお勧めします。一種の奇書と言えるかも知れません。



この種の相談は、深刻なのもあれば、回答者の回答を楽しもうというのもあります。開高健などはそのあたりの呼吸をわきまえて、ある時は優しく、ある時は突き放し、ある時は衒学を撒き散らし、ある時は兄貴ぶって、など変化に富んだ受け答えをしています。相談自体の選択にバラエティを感じます。



ところが、この「人生の救い」の相談はひたすら暗く、ひたすら深刻で、ひたすら辛い話ばかりが続きます。つまり相談の選択の時に既にバイアスがかかっている感じです。それらの重い相談に対して車谷さんは更にその上を行く深刻な話や経験、残酷な世界観を吐露しつつ、或る種突き放した回答をするのです。相談者を慰め、元気づけようとすることは全くありません。



印象としては、何か、スラップスティックな言葉によるブラックコメディみたいな感じさえします。もちろん車谷さんの態度は真面目そのもので、彼の絞り出す回答は誠実さと苦痛に満ちていますが、同時に諦念の裏打ちのあるユーモアが期せずしてにじみ出ていて、妙にからりとしているのです。



この不思議な本は一度お読みになると良いと思います。



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