あの時
また1月17日がやってきました。あの日、本当に冷え込んだ朝でした。何か遠く地鳴りがしたかと思う間もなく家全体が上下左右に揺れました。実際に何が起こっているのか、地震だとはわかっていますが、それ以外のなにか予想もつかない災難が来るのではという恐怖感が、体を固くさせてしまうのです。
揺れが収まってから庭に出てみると、灯篭の頭が転げ落ちていました。壁に何か所かのクラック。見事に扉が開かなくなった書庫。被害はその程度で済んだなと、ほっとしましたが、神戸、淡路方面の大災害が明るみになるにつれて、何とも言えない無力感に襲われました。
備蓄の大事さを学んだのは、その時が実感として初めてです。
古本 買取 神戸市
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2025年1月17日 | コメント/トラックバック(0) |
めでたく
大阪古書組合では先日月曜日が初市でしたので、毎年、お酒やおつまみが市会の方々によって用意されます。私は昨年からの風邪が抜けきってなかったので出席できずに残念でした。
市会によってはおでんや豚汁、たこ焼きなどをふるまわれるところもあるとか。用意が大変だと思いますが、大勢の業者が楽しみにしているとのことで、作られる方もやりがいがある事でしょう。
もう新年気分は抜けつつあるでしょうが、やはり年の初めはちょっとめでたい気分で過ごしたいものです。
古本 買取 泉佐野市
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2025年1月9日 | コメント/トラックバック(0) |
フルに
今日で長かった年末年始の休みも終わりになります。業種によっては4日から営業しているというお仕事もあるでしょう。この土日の2日の違いは大きいですね。
もう少ししたらまた3連休がありますから、せっかくかかったエンジンもペースダウンしてしまいそうです。1月はこれで何となくすんでも、2月は短いくせに3連休はあるわそれ以外の休日はあるわで、これも何となく終わってしまいそう。で、3月になってしまいます。
世界はそんなペースでは進まないでしょう。アメリカ大統領が変わり次第、めまぐるしく走り出すに違いありません。1月からフルに動かないとだめでしょうね。
古本 買取 天理市
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2025年1月5日 | コメント/トラックバック(0) |
カミュ
1月4日は作家アルベール・カミュの命日です。乗せてもらっていた車が木に激突して亡くなりました。47歳でした。43歳というあまりに若くでノーベル賞をもらいましたから、世界に与えた衝撃も大きかったと思います。45歳で劇的な最期を遂げた三島由紀夫と好一対と言えるかもしれません。
コロナ流行の時に、彼の「ペスト」が急に読まれだして、各文庫もこぞって新訳を出しました。久しぶりにカミュに脚光が当たりましたが、今はまた読まれていることはないみたいです。
リウーというアルジェリアの医師が階段の途中でネズミの死骸を見たことから物語が始まるのですが、筋の運び方が議論が多くて読みにくいですが、結局、ペストの流行が下火になって終わります。登場人物ひとりひとりにとってのペストの意味が多重的で、読後感を深くしているようです。
単なる流行で読むのではなく、腰を据えて取り組んでほしい作家です。ちなみに日本で活躍しているタレントのセイン・カミュさんの大叔父にあたるそうです。
古本 買取 岸和田市
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ロラン
12月30日はロマン・ロランの命日です。1944年に亡くなりましたから没後ちょうど80年です。この人の作品もさっぱり読まれなくなっています。各社文庫本に在庫はあるのでしょうか。
この人こそ文学全集全盛時は無くてはならない作家でした。「ジャン・クリストフ」、この名前くらいは知っていなければとされたものでした。音楽家の成長物語ですが、クラシックを聴き始めたころは、ベートーヴェンの作品を聞きつつ、この本を読むという風潮があったような気がします。何しろ長い。私は1ページも読まなかったですが、今でも読む気が起こりません。
全世界の知識人に広いネットワークをもって世界大戦時には反戦運動をつづけました。日本人では高田博厚という彫刻家と親しく、彼のために珍しくピアノを弾いて聞かせたりしたそうです。ロラン取り巻きのご婦人方がとてもうらやましがったらしいです。
シュバイツァーやこのロマン・ロランなどは再び読まれる日は来るのでしょうか。
古本 買取 高槻市
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2024年12月30日 | コメント/トラックバック(0) |