別次元

時々テレビでオーケストラの演奏会を見たりします。主に外来のオーケストラですが、昔と大いに違うことがあります。それはオーケストラ奏者のどこを写しても女性団員の姿があることです。



以前は、と言っても1970年代ですが、国内のオケにしろ海外のオケにしろ、女性奏者は数えるほどでした。ハープやバイオリン席の後ろの辺りにちらと見かけるくらい。ベルリン・フィルやウィーン・フィルは頑なに男性団員しかいませんでした。読売日本交響楽団も永く男性の牙城でした。



それが先週、ベルリン・フィルの演奏会を見ていると、弦楽器パートはもとより管楽器のあちこちにも女性奏者が座っています。思えばカラヤンが首席クラリネットにザビーネ・マイヤーという女性奏者を採用しようとしてゴリ押しして、楽団と険悪になり辞任した辺りが分水嶺だった気がします。



カラヤンは時代に先んじていたことになります。まあ、オーケストラ側も、ただ女性だからだめだと言ったわけではなく、彼女の音がオーケストラの音と異質だから拒んだまでで女性蔑視ではなかったのです。



その時代と比べると全く別の次元に入っていますね。



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