大したつながり
8月26日は歌舞伎の六代目尾上菊五郎の誕生日です。稀代の名優、踊りの名手として不滅の名前を残しています。歌舞伎では六代目と言えば普通はこの人を指します。私は六代目中村歌右衛門も彼に劣らぬ名人だったと思っているので、彼も六代目だけで十分通ると思うのですが、ややこしくなりますね。菊五郎を音羽屋六代目、歌右衛門を成駒屋六代目、というのも何だかくどくどしいです。
関西では六代目、だけで通るのは一人しかいません。落語の笑福亭松鶴です。これは誰に聞いても納得でしょう。六代目、という華やかな響きが似合うのはこの人です。この人のお父さんは五代目松鶴です。この人も話はうまかったそうだし上方落語を広めた功績抜群で、間違いなく名人でした。名人が二代続いたわけです。
落語の方は親子で名人というのは少なく、他人というか、有能な弟子が名前を継ぐことが多いです。そう思うと、血のつながりが続いていることが多い歌舞伎俳優の世界というのは大したものです。名人の家に生まれると、御曹司とか言って回りが盛り立てながら、本当の名人に仕立て上げるのだそうです。
本人も大変でしょうがね。
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元気に病院へ
昨日は家の近くのお医者さん、今日は堺の病院、明日は岸和田の病院、明後日は近くの眼科と連チャンです。年を取るとこうなるとは聞いていましたが、今まさにその状況です。まあ2,3か月に一度、こんな形で重なってしまいます。
それぞれ心臓、大腸、胃、目の経過観察です。良くなるという事は年齢的にも無理ですから、悪化しないように心がけます。
桂米朝師匠の落語の枕に、病院の待合コーナーでの元気な患者さんの会話として「ごきげんさん」「あ、来てなはったか」「こんにちは、あ、あんたも来てはった」「みな来てはるなあ、山田はん、このごろ見かけまへんな」「ああ、あの人、病気や」というのがあります。
元気だからこそ通院できるわけですね。お医者さんの待合コーナーは元気なお年寄りの社交場みたいです。
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2026年3月11日 | コメント/トラックバック(0) |
米朝さん生誕100年
昨日はNHKの大阪放送局制作「JOBK100年 桂米朝 なにわ落語青春噺(ばなし)」という番組を楽しく見ました。NHKの大阪放送局誕生100年、そして桂米朝さんの生誕100年を記念したものです。戦後の桂米朝さんを中心にして、上方落語がいかに盛り返して現在の隆盛を作ったかという内容です。
珍しいフィルムなどもはさまれていて、興味深いものがありました。ただ、重点が桂米朝さんとその盟友である六代目笑福亭松鶴さんに絞られたために、桂春団治さん(3代目)や桂文枝さん(先代)について一言も語られなかったのはどうかと思いました。この四天王が戦後上方落語の屋台骨を支えたのは歴史的事実ですから。
それとドラマ仕立ての部分があまりにイメージがかけ離れすぎていて、かなり違和感がありました。ただ、桂米朝さんの師匠である先代の桂米團治を、桂米朝さんの長男で当代の桂米團治さんが演じましたが体のやせ方や雰囲気が意外と似ているのではと感じました。ある種の因縁を思いました。
桂米朝さんとは1度お会いしたり、時々文通をさせていただいたりしましたので、いろいろと感じるものがありました。
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2025年6月22日 | コメント/トラックバック(0) |
ゆかしい落語家
2015年の今日、3月19日、落語家の桂米朝さんが亡くなりました。没後10年です。1925年生まれですから、今年は生誕100年でもあります。単純に落語家、とだけ言ってしまっては米朝さんの姿は浮かんできません。
まれな知性派として著作、タレントとしてのテレビの司会、学者としての大学での講義、教育者としての大勢の弟子の育成などなど、どれ一つとっても過去の落語家のスケールを上回る働きでした。
落語家として初めての文化勲章受章も納得です。少しご縁があり文通もしていただき、楽屋で短い時間でしたが、お話も聞かせていただいたこともありますので、私にとっては最もゆかしい噺家さんでした。
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2025年3月19日 | コメント/トラックバック(0) |
枝雀さん
今日は桂枝雀さんの誕生日です。生きておられたら85歳。生前の高座の声や姿はCDやDVDがたくさん残されているので、今でも大勢の人たちを楽しませてくれています。
没後25年ですから、まったく彼の生の芸を知らないという若いファンも増え続けていると思います。私も一度だけ、米朝一門会で彼のナマの噺を聞いただけですが、ありありと記憶に残っています。「代書」をたっぷりと演じていました。
履歴書を頼みに来た男の前職を書くのに困って、「どない書いたらええのんか、ともえ焼き屋?どら焼き屋?回転焼き屋も捨てがたいな」などと悩むところがおかしかったです。小さい声でぼそぼそっとつぶやくくすぐりがおかしく、あのオーヴァーアクションもさりながら、実はちょっとした小味なところがむしろ面白い人でした。
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