中島と山村
ちょっと「中島敦全集」第3巻を拾い読みしていたら、「手帳(中島は日記帳として使っていた)」を収録したページがあり、その中に中島敦が記入したプライベートの住所録も活字化されています。
沢山の名前の中に「山村聡 トシマ区目白町三の三五七六」と言う名前が目に留まりました。
有名な俳優だったあの山村聡かな、と思い少し調べると、二人は共に東大文学部卒業、中島は一つ年上ですが山村は早生まれですので、同学年だったと思います。多分交友関係があったのでしょう。意外な結びつきでした。
例の謹厳な風貌で山本五十六や首相、大会社の社長などの重厚な役を演じてきた山村聡と、漢学の教養を秘めた「山月記」や「李陵」、「わが西遊記」などを書いた中島敦の取り合わせはなかなか味があります。
タグ
2014年10月19日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
トラックバック&コメント
この投稿のトラックバックURL: