四天王
上方落語の桂春団治さんが亡くなられました。
これで、かつて四天王と呼ばれた噺家さんが全てあの世に旅立たれたわけです。
私は春団治さんの良い聞き手ではありませんでした。あのマクラのぼそぼそした低音の語り口に入り込めませんでした。
何より、楽屋から出囃子に乗って登場し、高座に上がるまでに、一度客席に向かってお辞儀をされましたが、それが何とも垢抜け無い感じで違和感を持ちました。
クラシックの世界で、全く同じことをする指揮者がいます。コバケンこと、小林研一郎さんです。
ステージ脇から登場してすぐ、第一バイオリンの中間辺りで聴衆にお辞儀されます。指揮台に上ってからもお辞儀。指揮者は観客に対しても偉そうな人が多い中、珍しく丁寧な方です。
閑話休題。
春団治さんの代名詞にもなっている、粋な羽織の脱ぎ方も少し鼻につきましたし、脱いだ後に見える着物の異様に大きな紋も少し嫌でした。
肝心の噺については語るべき事を持たないのですが、残念ながら何となく肌に合わない噺家さんでした。
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2016年1月27日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリー:落語
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