ドイルは面白い
昨日7月7日はコナン・ドイルの命日だったそうです。1930年に亡くなっていますから没後90年。シャーロック・ホームズ物などは依然人気が高く、各種文庫などでも新訳が相次いで出されています。
偶然に昨日、新潮文庫からかなり以前に出ていて現在は絶版の「傑作集」シリーズがまとまって入ってきました。ホームズものでない短編集と、冒険長編が混じったシリーズです。「海賊編」「恐怖編」「海洋奇談編」「冒険編」「ボクシング編」「クルンバの悲劇」「失なわれた世界」など今はあまり読まれていない作品が多いです。
ホームズ物ばかりにスポットが当てられることが多いのですが、ドイルという人、間口は広く他にも心霊現象の本や自伝、SFなど、面白い本をたくさん書いています。一度お読みください。「日本の古本屋」にアップしています。
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人気が高い訳
読書家に人気が高い講談社文芸文庫の創刊当時の挟み込みパンフで、村上龍さんが、純文学の反対語はあるか?との問に「純文学に対置するものはない、質としての純文学であり、純文学というのはレベルである(大意)」と答えています。なかなかいい線の回答だと思います。それを反映してか、この文芸文庫には質の良い小説、エッセイ、評論、詩歌などが日本文学にとらわれず、また海外の作品もジャンルを問わず意欲的に収録して、他社の文庫とは明確に一線を画したラインナップになっています。
解説、作家紹介にも力が入っていて、著書目録なども充実していて、古書店の参考資料としても十分役立ちます。
また、この文芸文庫は統一的なデザインの中に変化をつけて、収集欲も高めています。愛好者が多いのも当然ですね。定価が高めなのが難点ですが、古本で集めてはいかがですか。さらには、文芸文庫に収録された作品の元の単行本や全集本の端本等が、古本の均一本などでお安く手に入る場合が多いことも言っておかないとね。
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栞の色
新潮文庫で山本博文、逢坂剛、宮部みゆき著「江戸学講義」(山本博文さんが先生、逢坂、宮部のお二人が聞き役として江戸のいろんな事を尋ねる形の、実に楽しい本)というのを読んでいて、ふと本の下からはみ出ている栞紐と言うかスピンと言うか、読んだところまでに挟む紐の色が、金色みたいな黄色だったのでびっくりしました。
一瞬、前に持っていた人が後から自分でつけたのかと確かめました。でも、ちゃんと最初からついていた栞紐でした。私がびっくりする訳、文庫本好きの人はわかると思いますが、大昔から新潮文庫の栞紐の色は濃い目の茶色と決まっていたからです。
調べてみると新潮文庫100周年の1年間だけ、この色の紐がついたのだそうです。刷り込みというのは恐ろしいもので、紐の色が変わっただけで何か、新潮文庫じゃないみたいです。
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面倒な人たち
昨日書いたピエール・ルイス作鈴木信太郎訳「ビリチスの歌」新潮文庫版第2刷りの話の続きですが、くだんの第2刷には誤植とまでは行かないのですが、不都合がもう一箇所ありました。
作者名が、「ピエール・ルイス」となっていましたが、正しくは「ピエエル・ルイス」なのです。少なくとも、訳者の鈴木信太郎博士はそう書いていたはずです。第3刷ではその様に訂正して印刷されていますから。
鈴木博士はフランス語フランス文学の碩学でしたが、日本語表記についても厳密で、正字旧仮名論者でした。つまり「学問」は「學問」、「戦争」は「戰爭」、「あったように思われる」は「あつたやふに思はれる」と書く方式です。
外国人名表記にもこだわりがあり、「ベルレーヌ」は「ヴェルレエヌ」、「ランボー」は「ランボオ」、「ボードレール」に至っては「ボオドレエル」と書かないと、線路では無い❢と叱られそうです。
したがって、「ピエール」は「ピエエル」でなくてはならないわけです。
偉い学者ほど面倒な人たちが多いようです。
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ビリチスの歌
政治家に汚職がつきもののように、本には誤植がつきものです。
このブログでも、誤植の話題は何度か取り上げたと思いますが、大抵は本文の中の話でした。
表紙や扉では、流石に誤植は見当たらないものですが、最近、ホームラン級を見つけました。
新潮文庫のピエール・ルイス作鈴木信太郎訳「ビリチスの歌」がそれで、私が見たそのニ刷では表紙と背の表題が「ビリヂスの歌」になっているのです。表紙と背といえば最も目につく所ですね。表題といえば一番の肝心要です。
ただし、誤植は表紙と背文字だけのことで、帯や扉や奥付けは正確に「ビリチスの歌」になっていますから、思えば不思議な誤植です。
三刷では表題は表紙、背文字とも「ビリチスの歌」と訂正されていました。
私にとっては長年「ビリチスの歌」で親しんできましたので、そんな誤植本があるなど、信じられませんでした。
ビリチスは古代ギリシァの美人のはずですが、ビリヂスでは美人と感じられません。
初版を見てみたいものです。