無視されて
カフカの没後100年が昨日だったらしいです。どうりで新潮文庫から立て続けに2冊も新刊が出たわけです。
カフカは宮沢賢治と同じように、草稿の形で多くの作品が残されました。残された、という言い方は変かもしれないですね。実は彼自身は草稿のすべてを焼き捨ててくれ、と友人のブロートに依頼して草稿を預けて死んだからです。ブロートはカフカの頼みを無視して、自分で草稿を整理してカフカの作品として発表してしまったのです。
その整理の仕方がカフカの制作意志と少しずれているのではないかという疑問が少しづつ起こり、最近の草稿研究で整理し直されて、今までとは随分と作品の印象が違う翻訳が出てきているわけです。
カフカからすればどちらにせよ、俺の気持ちを無視しやがって、かもしれません。
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面白いオースター
ポール・オースターというアメリカの作家が最近亡くなりました。新潮文庫からかなりたくさんの作品が出ています。「ムーン・バレス」もその一つ。
題名の「ムーン・パレス」は実在だった中華料理屋の店名だそうです。主人公の青年がよく利用した店です。日本で言えば「王将」みたいな感じでしょうか。孤独な主人公が行き倒れになりかかったときに昔の友人達に助けられ、車椅子の老人の介助のバイトをするのですが、この老人というのがとてつもない人間で、自分勝手で、お喋りで、気難しく、そして優しい。
老人が自叙伝みたいに自分の過去を無秩序に語るのを筆記するのも仕事なわけですが、それがやたら面白いです。読んでいただくしかありません。
なお、この面白さは訳者の柴田元幸さんの訳文の面白さでもあります。
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良い文庫
「日本の古本屋」に音楽文庫をたくさん登録しました。一昔も二昔も前に音楽之友社から出ていた、クラシック音楽に特化した文庫シリーズです。この文庫本でしか読めない本もあり、今でも需要はあると思います。
大田黒元雄や堀内敬三といった、音楽啓蒙書をたくさん書いた人の著作が多いのは仕方ないのですが、そういうのは掘り下げも浅く、流石にもはや生命を失っていると思います。反対に、作曲家のワーグナーが書いた「指揮について」なんかはちょっと他で手軽に読めないので貴重です。
猫が鍵盤の上を歩こうが、名ピアニストが弾こうが音は同じという主張で有名な兼常清佐の著作や、文学に関係したところではホフマンの「音楽小説集」などというタイトルもありました。これらもちょっと珍しい。
まあ、昔は良い文庫が出ていたものです。
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安部さん
今日は安部公房の誕生日です。1924年生まれですからちょうど生誕100年になりました。私の若い頃は新潮文庫で彼の作品がたくさん文庫になっていて次から次と読んだものです。
「砂の女」と戯曲「友達」に最も感心したことを覚えています。「第四間氷期」もSFチックな内容に魅せられました。文庫本のカバーに奥さんの安部真知さんの不思議な絵が使われていたのが懐かしい。「箱男」辺りまでは何とか読みましたが、次の「密会」からなんとなく読むのが面白くなくなり、以後は読者とは言えなくなりました。
でも世間では川端の次にノーベル文学賞を取るのは安部公房だと言う評判で、三島よりも現実味がありました。私もそれは認めますが、やはりピークは「箱男」にゆくまでだと思います。
生誕100年を記念して新潮文庫では今月の新刊で、久々に彼の遺作「飛ぶ男」を出しました。平成7年に「カンガルー・ノート」を出して以来ですから実に29年ぶりということになります。
読んでみようと思います。
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一家で
今日は幸田露伴の誕生日です。今はもう読む人もめっきり減ったと思いますが、彼が亡くなった時には、政府内で国葬の話も持ち上がったほどの明治の大文豪でした。彼の兄弟姉妹はすべてひとかどの人物で、軍人、探検家(郡司成忠)として、歴史学者(幸田成友)として、そしてクラシックの演奏家、教育者(幸田延、安藤幸)としてそれぞれが各界を牽引しました。
露伴の家族からも文筆家が続きました。一人娘の文は父露伴の思い出を書いて随筆家として世に出て、小説も書き、奈良法輪寺の三重塔の再建に携わるなどと幅広く活躍しました。父親と同じく岩波書店から全24冊の全集が出版されました。ちなみに露伴全集は全44冊でした。どちらも大したものです。
幸田文さんの一人娘が青木玉さんで、この人も名随筆家です、10冊の著作を出版し、そのすべてが文庫化されています。その娘さんが同じく随筆家の青木奈緒さんで、8冊の著作をものされています。語学堪能で翻訳もされています。
すごいですね。直系の家族だけで膨大な著作量です。ギネス級かも。
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