痩せていた直木さん

大阪の古書会館の近く(谷町六丁目)に直木三十五記念館があります。郷土(大阪市内生まれ)の文人ですので一度見学に行きたいと思っています。

この人、何しろ文学賞に名前が残っているのですから、大変なものです。その割に読まれてないようなのが残念ですが、人間はとても面白い人だったようです。借金取りにはめっぽう強かったとか。

宇野浩二は「文学の青春期」という本で、直木三十五は人間の「骨と皮」具合を競争する会でもあれば、間違いなく二位か三位になれると太鼓判を押しています。

そういえば宇野の友人だった芥川龍之介もかなり痩せてたようです。お会いした事が無いので判りませんが、写真ではひどくスレンダー。

現代を代表する文学賞に名前を残す二人が骨皮筋右衛門で、賞を創設した菊池寛がでっぷりタイプだったというのも面白いです。


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2013年5月21日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:作家のこぼれ話

夏の味でした

今日は当番市会の二十日会。4月が大市会の為に抜けましたので久々です。

その所為か、多くの出品で一階も使っての開催になりました。有り難いことです。

昼食は十人ほどで、いつもの中華料理店、と言うか中華飯屋です。メニューに冷麺がありましたので迷うことなく注文。

今年初めての冷やし中華でした。

味は……まあまあ。

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2013年5月20日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:市会 食べ物

10年前の事

私が住んでいる泉佐野市のお隣は熊取町です。

その熊取町で10年前に誘拐事件が起きました。

2003年5月20日、吉川友梨ちゃん(当時小学校4年生)が下校途中、何者かに連れ去られました。多くの情報が寄せられましたが、残念なことに友梨ちゃんはまだ見つかっていません。

連れ去られたと思われる場所と私の自宅とは、1kmと離れていません。道端には捜査協力依頼の大きな看板が立てられています。可愛い笑顔の写真が目に焼き付いています。

何とか手がかりが見つからないものか。

記憶は年々減衰してゆきます。御近所の方や、当時、通りかかった人が何とかもう一度記憶、記録を呼び起こし見直して、友梨ちゃんの為に協力して頂きたいと思います。

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2013年5月19日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:雑感

有り難い当番

朝は組合で、二十日会市会出品の準備。入札封筒を付けたり、本の括り一本ずつに荷札を付けたり。

午後は、たにまち月いち古書即売会のレジ当番でした。

土曜日の午後をのんびりと古本で楽しもうというお客様がお越しになりました。

当番でご一緒させていただいているディックさんから、絶版文庫や推理物に関するレアな情報をまたまた沢山教えていただきました。

ディックさんはいつも、惜しげも無く、貴重な情報を教えて下さいます。当方もお返しをしたいのですが、いただく方が多すぎて追いつきません。ありがとうございます。

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2013年5月18日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:即売会

小泉信三さんの葉書

小泉信三さんの次女、秋山加代さんの「叱られ手紙」をパラパラ読みました。

小泉さんが太平洋戦争末期に空襲でひどい火傷を負った事は知っていましたが、両手の火傷もひどかった事を今回知りました。

左手は燃える手すりをつかんで二階から降りてきたため、骨近くまでの火傷で、カギ形に固まって動かなくなってしまったとのことです。幸い右手は植皮手術等で何とか動かせるようになり、手紙なども沢山、加代さんに残されました。厚い皮手袋をはめて書いているような感じだと娘さんに語っていたようです。

生前は悪筆と言われていたが、火傷してからはかえって字に味が出たと加代さんは書いています。

明治人らしい律儀さで手紙は多方面に書かれたようです。文藝春秋社版全集二段組みで2巻に及びます。

私も葉書を1枚持っていた事を思い出し、久しぶりに取り出して見ました。消印は昭和29年6月14日。

ハワイの絵葉書で、アメリカからの帰国報告です。宛先は「宮原清」さん、慶応の同窓で野球部の主将だった人。

全集には未収録です。

細かい字で、誠実そのものという感じです。

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2013年5月17日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:お勧め本

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