先駆者

エッセイが好きで色んな分野の人のものを乱読しています。小説家や評論家、学者などは筆を持ち慣れているのでエッセイをものす人も多く、よりどりみどりです。それ以外の芸術関係の分野ならば画家の分野に名エッセイストが並んでいます。代表的な人に中川一政、鏑木清方、小出楢重、鍋井克之、藤田嗣治等、枚挙に暇がありません。



音楽部門でも古くは宮城道雄から、岩城宏之、芥川也寸志、武満徹、青柳いづみこ、中村紘子など多士済々。私が今回ご紹介するのはピアニストの園田高弘です。



今でこそ日本人演奏家は世界の楽壇を駆け巡って演奏していますが、1950年代はこの園田高弘が一人で頑張っていました。つまり単発的に演奏会をするのでなく、向こうの音楽シーズンの中で途切れること無くコンスタントにお声がかかる演奏家としては、小澤征爾氏以前は園田高弘唯一人だったと言えます。



若い頃のお顔は若い頃の遠藤周作と瓜二つで、笑えるほど似ています。彼のエッセー集はたった2冊しか無いのですが、その1冊、「音楽の旅」みすず書房刊は今読んでもみずみずしく、文庫化してほしい本です。



正に先駆者としてヨーロッパ楽壇に打って出てゆく有様がビビッドに日記形式で綴られていて、誠に清々しい。その不安、希望がない混ぜになった心理が見事に表されていて、ヨーロッパと日本という、古くて新しい問題の切り口が鮮やかに示されています。



一読をオススメします。当然古本屋さんで探して下さい。



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カラス

今日12月2日はオペラ歌手のマリア・カラスが生まれた日です。1923年に生まれていますから、今年がちょうど生誕100年です。



ソプラノ歌手ですが、低域も幅広く出せ、一方、ソプラノでもコロラチューラという超高音もこなすというスーパースターでした。ただ、そういった意味での発声の無理が祟り全盛期は短く、本当にステージで完璧だったのは10年ほどでしたが、その人気は凄まじくまさに世紀のディーヴァ(歌劇の女王)でした。



私生活も華麗を極め、ギリシァの大富豪オナシスの愛人としても浮き名を流したのは、世界的に有名でした。日本にも亡くなる少し間に来てエレガントな、さすがにオーラたっぷりのステージ姿でしたが、その声はもはや過去の栄光の残り香でしか無かったのは残念でした。



私はこの人の歌声に込めた表情の無限の細かさは、まさしく空前絶後だと思っています。



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2023年12月2日 | コメント/トラックバック(0) |

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ご縁

今日11月14日は作曲家編曲家の仁木他喜雄さんの生まれた日です。1901年生まれですから、生誕122年です。仁木さんと言ってもご存じの方は少ないかもしれません。「めんこい仔馬」の作曲者といえば、あー、と思われるでしょう。



作詞はサトウハチローで太平洋戦争直前の作曲でしたが愛唱され、その後も映画「火垂るの墓」やちびまる子ちゃんの劇場映画版「わたしの好きな歌」で取り上げられて、広く知られています。コロンビアの専属作曲家として活躍、美空ひばりや森繁久彌たちにも曲を提供したり編曲したりしています。



実は私にも薄い縁があります。仁木さんの長男さんが勤めていた信用金庫に私も在職していて、何度か同席させていただいていました。作曲家御本人は昭和33年に亡くなられています。息子の仁木さんは金融機関の人とは思えない自由な雰囲気を持った方でした。



お話を聞いておけばよかったと思います。

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2023年11月14日 | コメント/トラックバック(0) |

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北村さん

家内が「徹子の部屋」を見ていましたらゲストが北村英治さんという声が聞こえてきました。びっくりしました。94歳で現役でご活躍とのこと。番組の中でも何曲かソロでクマラリネットを吹いておられましたが、素晴らしい音楽でした。



昔からメロウでリズミック、決して神経を逆なでしない穏やかな音楽は全く変わっていませんでした。人を幸せにする音楽ですね。お姿も穏やかな佇まい。決して声高にならない抑制。老人にありがちなマイペースなど全く無縁です。



充足した見事な円熟の姿がありました。



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2023年7月25日 | コメント/トラックバック(0) |

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懐かしい雑誌

音楽之友社から永年、月刊誌として出されていた「レコード芸術」が先月出た7月号で休刊となりました。実質、廃刊です。1952年の3月創刊ですから、私とほぼ同年齢ですので感慨深いものがあります。



私が同誌を初めて手に取ったのは多分、中学生の頃だったと思います。クラシック音楽を聞くのが楽しくなってきて、レコードを買い始めたときでしょう。たしかアンセルメのレコードが表紙になっていたと思います。「レコード芸術」誌の新譜月評などを参考にして、当時高額だったレコードを買ったのだと思います。



分厚い雑誌でしたから読みがいがあり、半分はレコード会社やオーディオ関係の広告でしたが、余すところなく読みふけった記憶があります。社会人になってからは購入することはほとんど無くなり、たまに書店で立ち読みするのが関の山でした。



ネット時代になりクラシック関係の情報もリアルタイムで氾濫しだしたのが、購読者が減った大きな要因の一つでしょう。往年の、レコード会社各社が色んなオーバーな宣伝文句を誌面に溢れさせた広告ともども、新譜月評の推薦、準推薦などの評価方法なども懐かしい思い出になってゆきます。



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