良かった
今年の文化勲章受章者に王貞治さんが選ばれました。実に喜ばしい事です。世界のホームラン王になり、引退後も野球界の中心で活動を続けられました。
長嶋茂雄さんが太陽だとしたら王さんは月という感じです。どちらもなくてはならない天体ですが、少し地味な感じです。しかし日本文化の上では圧倒的に月の存在感は大きいです。一本足打法も何となく鶴を連想させます。
いずれは大谷選手も文化勲章をもらう事になるでしょうが、王さんの後は野球界からの受章はしばらく空白が続くでしょうね。
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2025年10月19日 | コメント/トラックバック(0) |
準備完了
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そんな格好つけんでも
カムチャッカ半島沖の地震も収まりつつあるみたいでよかったです。
地震などの大規模災害が懸念される時、何が嫌と言って、その地方の首長がとってつけたようなジャンパー姿、ヘルメット姿みたいな恰好でインタビューに答えたり訓辞を垂れたりすることです。
彼らがその時現場に行くことは、まあ考えられませんから、取材されることを意識したパフォーマンスです。それを見る地元の人たちへ、非常時を訴える効果があるのかもしれませんが、そんなものに着替えたりする時間があれば、もっと大事な別の事でもしたほうがよっぽど良いと思います。
背広ネクタイが嫌なら、上着を脱いでワイシャツに腕まくりでもいいではないですか。いつも気になります。
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2025年8月1日 | コメント/トラックバック(0) |
誤解
明治6年の今日5月26日、「血税反対」の農民蜂起が岡山県に起こり、約1週間にわたって狼藉を尽くしました。死傷者が出て、金持ちたちの家が襲われたといいます。この騒動は西日本各地に広がりました。あー、税金が高くなって蜂起したのやな、と思うとこれが間違い。
同年1月に徴兵令が発布され、その詔のなかに(天地の間に税は必ずある。国はそれで運営される、国民は兵として国に報じないといけない、外国ではこれを血税と称している)「その生血をもって国に報ずるの謂(いい)なり」という言葉があったそうです。つまり全身全霊、身をささげて国に尽くせという意味で、こう表現したのですが、農民たちは文字通り、税として生血を抜きとられると思ったらしい。それで蜂起して弾圧されたのでした。まあ他にも蜂起理由はあったのですがこの血税誤解は大きかったようです。
岡山県では首謀者たち14名は死罪、他に28人に徒刑、353人に懲役、25751名に罰金刑が言い渡されました。一つの事件でこれほど大勢の人たちが罰せられたのは前代未聞でしょう。
誤解するにもほどがあります。
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2025年5月26日 | コメント/トラックバック(0) |
名解説
1990年の5月15日、元力士で相撲解説者の神風正一さんが亡くなりました。早いもので没後35年です。私が相撲の放送を熱心に見聞きしだしたころは、解説は神風さんか玉の海さんでした。「神風の明晰」か「玉ノ海のユーモア」か、と対照的に言われたものです。「北の富士のボヤキ」はそのどちらでもない分野を開拓しました。
ともかく神風さんの語り口は理知的で、各力士の取り口解説、過去の取り組みの知識なども合わさって、ちょっと田中角栄に似た風貌と相まって、その勝負分析の正確さはコンピュータじみていました。
小林秀雄や吉田秀和なども彼の相撲解説のファンで、彼は本当の批評家であると絶賛していたそうです。割とお若くて亡くなられたので残された本は「神風一代 わたしの昭和相撲小史」一冊だけですが、相撲ファン必読の名著と言えるでしょう。
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