誤解

明治6年の今日5月26日、「血税反対」の農民蜂起が岡山県に起こり、約1週間にわたって狼藉を尽くしました。死傷者が出て、金持ちたちの家が襲われたといいます。この騒動は西日本各地に広がりました。あー、税金が高くなって蜂起したのやな、と思うとこれが間違い。



同年1月に徴兵令が発布され、その詔のなかに(天地の間に税は必ずある。国はそれで運営される、国民は兵として国に報じないといけない、外国ではこれを血税と称している)「その生血をもって国に報ずるの謂(いい)なり」という言葉があったそうです。つまり全身全霊、身をささげて国に尽くせという意味で、こう表現したのですが、農民たちは文字通り、税として生血を抜きとられると思ったらしい。それで蜂起して弾圧されたのでした。まあ他にも蜂起理由はあったのですがこの血税誤解は大きかったようです。



岡山県では首謀者たち14名は死罪、他に28人に徒刑、353人に懲役、25751名に罰金刑が言い渡されました。一つの事件でこれほど大勢の人たちが罰せられたのは前代未聞でしょう。



誤解するにもほどがあります。



古本 買取 泉佐野市

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2025年5月26日 | コメント/トラックバック(0) |

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名解説

1990年の5月15日、元力士で相撲解説者の神風正一さんが亡くなりました。早いもので没後35年です。私が相撲の放送を熱心に見聞きしだしたころは、解説は神風さんか玉の海さんでした。「神風の明晰」か「玉ノ海のユーモア」か、と対照的に言われたものです。「北の富士のボヤキ」はそのどちらでもない分野を開拓しました。



ともかく神風さんの語り口は理知的で、各力士の取り口解説、過去の取り組みの知識なども合わさって、ちょっと田中角栄に似た風貌と相まって、その勝負分析の正確さはコンピュータじみていました。



小林秀雄や吉田秀和なども彼の相撲解説のファンで、彼は本当の批評家であると絶賛していたそうです。割とお若くて亡くなられたので残された本は「神風一代 わたしの昭和相撲小史」一冊だけですが、相撲ファン必読の名著と言えるでしょう。



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姉と弟

1925年の今日、2月12日、デザイナーの鴨居羊子さんが生まれました。ちょうど生誕100年です。豊中にお生まれになって、高校は桜塚高校を出られています。昔の第1学区ですね。私も同じ学区でしたから懐かしい。女子専門学校を卒業して新関西や読売新聞というようなマスコミで働かれてから独立。



下着に新しい考えを取り入れて下着文化論を提唱。メーカーとして、また、ユニークなエッセイストとしても活躍されました。金髪に染めるなどビジュアル的にもマスコミ受けがし、大変存在感のある人でした。



弟さんが画家として有名な鴨居玲さん。とても優れた画家でした。ダイナミックな姉弟です。



古本 買取 神戸市

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泉佐野市で買取

昨日は地元泉佐野市での買取でした。何とも広大な、敷地は500坪はあろうかというお宅でした。初めてお伺いするお家で、運び出しなどする場合、廊下や階段の位置関係など、少し時間が経たないと体に入りません。今回みたいに広いお家ではなおさらです。重い本をもって左だったかな右だったかしらと、文字通り右往左往してしまいます。



たくさんの文学関係、歴史関係の良書をお分けいただきました。ありがとうございます。また、お寒い中を運び出しまでお手伝いいただき恐縮でした。大切に次に引き継がせていただきます。



古本 買取 田尻町

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2025年2月7日 | コメント/トラックバック(0) |

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車検までも

昨日は車検の見積もりと予約でした。待つこと1時間で見積もりが出ましたが、いやに高い。説明を受けながら、当面必要性が感じられない項目を削っていっても、大して金額が減りません。



今まででしたら、絶対必要な税金保険関係の2倍程度の金額で済んでいたと思うのですが、3倍程になっています。



どうやら諸物価高騰の波がここまで及んでいるらしいです。



古本 買取 茨木市

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2024年9月27日 | コメント/トラックバック(0) |

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