フィーバー

文学不振が言われ続けて何年になるでしょう。そもそも大学の文学部が作られなくなり、先生も学生も減り、一握りの作家の本だけがバカ売れするような状況が続いています。つまり村上春樹さんの一人勝ち状態が当たり前みたいになっています。



ところが最近、ある文庫本がバカ売れしています。ガルシア・マルケス「百年の孤独」新潮文庫がそれ。マルケスはノーベル文学賞を獲った南米コロンビアの作家です。その殆どの作品は日本で翻訳され、多くは文庫本にもなっています。ところが彼の世界的な出世作と言って良い「百年の孤独」は1972年に翻訳単行本が出たきり、文庫化されずに今まで来たのでした。



それが6月に初めて文庫本になったということで、前評判から沸騰して、出された途端に重版が決まるというフィーバーぶり。



一時的なブームとして消えないようにと祈っています。



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