本を探せ

黒岩比佐子さんの遺著「パンとペン」について書きましたが、書中、堺利彦が獄中の時、奥さんに本の差し入れを命じた手紙が何通か引用されています。



大体、左翼の人が入獄するとその奥さんは、獄中の夫の差し入れ要求に振り回されることが多かったみたいです。中野重治の「愛しき者へ」という書簡集や河上肇全集の書簡の巻にはそうした手紙が多く収録されています。書棚のあの辺にあるはずとか、友人に貸しているので取り戻して送れとか、無ければ買ってこいとか、勝手なことを書いています。



時々は洋書も混じるのですから、奥さんの苦労たるや、並大抵ではなかったでしょう。本人は刑務所での一日の作業を終えたら時間が有り余りますから、本を読みたくて仕方がないのはわかりますが、ちょっとは本を探す身にもなればいいのにと思います。本職の我々でも、ご注文をいただいた本の場所を探すのは大変です。



まあ、昔の亭主の関白ぶりがこんなところからもうかがえますね。



古本 買取 泉佐野市

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あの匂い

昨日は、完全に梅雨明けと確信できる青空が朝から広がっていました。その割にセミの鳴き声が聞こえてきませんが、近畿地方も間違いなく今日明日に梅雨明けになるでしょう。



昨日で学校も多くは夏休みに入ったとのこと。これで夜に花火が上がり始めたらいやが上に暑さが感じられます。我が家でも孫のために花火を用意しているのですが、横風が強いためそれが収まるまでしばらく我慢させています。



あの火薬の燃えるにおい、早く嗅ぎたいものです。



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2024年7月20日 | コメント/トラックバック(0) |

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本屋の子

今日はドイツの作曲家、シューマンの誕生日です。1810年生です。古本屋のブログに登場させるのですから、何かあるはずですね。そうです、彼は本屋さんに生まれたのでした。出版も販売もして裕福な家庭だったそうです。



おまけに彼自身、長じてからは作曲ばかりでなく音楽評論も執筆して盛んにジャーナリストとしても活躍していました。今では作曲家で筆のたつ人ははいて捨てるほどいますが、さしずめ彼はその先駆けと言えるでしょう。



ただ、ロマン派の全盛時代に生を受けましたから、その精神は興奮しやすく、感じやすく傷つきやすく、ともかく難しい人でした。ピアノ曲ばかりまとめて作ったり、歌曲ばかり作ったりと、バランスという概念がない人だったようです。



そしてついに精神に異常をきたして自殺未遂を引き起こし病院で46歳の生涯を閉じました。その多くの作品は不滅です。



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2024年6月8日 | コメント/トラックバック(0) |

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気持ち良い

少し暑くなってくると髪の毛がうっとおしくなります。毎年、初夏時分になるとバリカンを取り出してきて、バッサリと丸坊主に刈り込むのが久しい習わしです。さすがに頭頂部はかなり薄くなりましたが、両耳の上や後ろあたりは密生していて、それが限りなく不快で、というより、何となく気になって手で触ってしまうのです。



やおら額の生え際の真ん中に刃を当てると、一気に頭頂部まで刈り込みます。これで後戻りはできません。モヒカン刈りの逆です。床屋さんでも、丸刈り希望の人の毛を刈る時はど真ん中から刈り込みます。気が変わっても、もはや手遅れという状態にするためらしい。



まあ私は自分で刈っているので気が変わるはずもありません。10分ほどでクリクリの一分刈りの青坊主の完成です。風が強かったので頭をなでてゆく風の気持ちいいこと。



おすすめします。



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降らないで

昨日は夕方から四天王寺春の大古本祭り出品の本の積み込みでした。天気が微妙に小雨になったり止んだりで、気が揉めましたが、なんとか濡れずにすみました。



いつもの手伝いをお願いしているUさんとトラックの運転手さんとで段取り良く積み込んで、別の場所の均一本も収まって、一安心。



今日は朝から境内での下ろしになりますが、それこそ降らないことを強く祈ります。



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