紀州の人

今日は小説家中上健次の誕生日です。1946年生まれですから生きておられれば満80歳です。和歌山県のご出身で若いころ東京に出て色んな職種を経験して小説を書き始めました。



原稿用紙を使わず集計用紙にびっしりと独特の文字で書くので有名でした。風貌は赤塚不二夫の「天才バカボン」のバカボンのお父さんにそっくりと言われていました。確かに似ています。ジャズにも造詣が深く著作もあります。



戦後生まれで初の芥川賞受賞者になり、評論家の柄谷行人の熱烈な支持を得て評価を高めてゆく図式は、一時の大江健三郎と評論家江藤淳の関係を思わせました。全15冊の全集も死後早々と刊行され、郷里の和歌山の路地を舞台にした小説群は今や岩波文庫にも収録されていて、すでに古典的なポジションを得ています。



実は私は彼の作品の熱心な読者ではありません。ある種の情念をぶつけるような彼の書き方はあまり好きなタイプではないのです。彼のエッセーや対談などは時々読んで面白く思う事はあります。こちらはお勧めします。



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仕返し

1976年と言いますと50年前です。50年前の今日1月13日、作家の舟橋精一が亡くなりました。この人こそ最近は全く読まれなくなりました。生前は文化功労者にもなり、横綱審議会の委員長なども務めました。作家の馬主としても草分け、自家用車を持ったのも草分けなど、物質的には恵まれていましたが、出版社や編集者たちからは敬遠されていました。



何ともわがままだったそうです。祖父は財閥の偉いさん、父親は東大教授、本人も東大卒業と、プライドが高くなる要素に囲まれていました。有名な話ですがある出版社が日本文学全集を企画したところ、彼は2人で1冊に割り振られたのに腹を立てて、自分の作品の収録を断ったそうです。



色んな文学賞の選考委員でしたが、自分の作品が受賞するように圧力をかけることも平気だったそうです。このような姿勢がたたったのか、著名な割に生前、死後を通じてどこからも個人全集はおろか、著作集や作品集といった形でさえ出ていません。



仕返しされたんでしょうかね。



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法則通り

「日本の古本屋」などの通信販売で困ることは、ご注文いただいた本が見当たらないことです。登録している本は一か所にまとめてわかるようにしているのですが、なぜか見当たらない時があるのです。



写真などがあって本の状態、装丁や背の色などが判っていると探しやすいのですが、書名だけ、厚さだけしか判っていない等の場合は、他に紛れ込んだ本を探すのはなかなか難しいです。昨日もご注文いただいた本が置いてある場所に見当たらずハタと困りました。ふっと、同じ本が即売会用の本の箱の中にあったな、と思い出し倉庫に走りました。



その本が即売会で売れてしまっていませんようにと念じながら、積み上げた本の箱をひとつづつチェックしてゆきます。2重、3重に壁みたいに積み重ねて立てていますから根気よく前からみてゆき、次の壁、その奥と探すのです。



マーフィーの法則というのが一時流行りました。古本屋のマーフィーの法則の一つに、探している本は常に、見えない奥の方にある、です。今回もやはりその法則が当たりました。



でも売れてなくてよかったです。



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大阪組合賑わう

昨日は大阪古書会館で、参加している市会の当番日でした。朝早くから自分の出品を並べていると台の上はガラガラで、今日は出品が少ないなと思っていると、見る見るうちに業者さんが荷物を持ち込んできては並べてゆくので、まことにありがたい事に開札の時分にはパンパンの状態でした。



お客様も多く、最後の振りには図録や、画集の良いのが大量に出て、大いににぎわいました。



年末までこの調子で行きたいですね。



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何とか完成

昨日は朝から四天王寺で、大古本まつりの会場設営でした。2張りのテントの中に売台をレイアウトして、昨日夜、本を積み込んだトラックを呼び込みます。手分けしてお手伝いしていただきながら本を降ろし、売台の上に本の木箱を3段に積み重ねてゆくのですが、昔は何とも思わなかった3段目に木箱を乗せるのに四苦八苦。15キロくらいありますから、結構な運動量です。



助っ人さんに来ていただいたので何とか完成させて、今日は手直し程度です。会場の100均コーナーの充実ぶりには目を見張ります。土曜日の初日をお楽しみに。



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