よく効く

昨日は大阪古書組合で例の古本の仕分けの続きでした。さしもの大量の仏教書の山も、私をのぞくベテラン業者の手によって、色んなジャンルごとにまとめられくくられ、それぞれがタイミングの合う市会への出品に振り分けられて片付いてゆきます。



それでもあと1回は集まっての作業は必要でしょうね。昨日は作業の後、2階で開かれている市会に久しぶりに参加しました。病後は自分が同人として参加している市会以外の出席が難しい状態が続いてましたから、久しぶりで楽しかったです。



勢いのある市会は薬みたいによく効きます。



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早くしてよ

あまり見かけない箱が出てきて、それをひょっと開けたとして我々の家あたりでは、時代遅れになった服か、いつか誰かに貰った木彫りのお土産といったところが精々でしょう。



ところがあのお宅では藤原定家が千年ほど昔に書き残した、和歌の批評の原本がポロッと出てくるのですね。軽く国宝級だそうです。



こういうニュースを聞くたびに、もっと早く、お蔵を隅々まで点検してくださいよ、という気持ちになります。いやはや。



無いもののひがみでしょうね。



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作ってゆく

いよいよ四天王寺春の大古本祭りが近づいてきましたのでその準備にかかっています。主に新ネタの補充と均一本作りです。



昨日はせっせと均一本にする本を抜き出して積み上げて、くくってゆく作業です。ちょっと惜しいかな、と思うような本もどしどし均一値段のラベルを貼り付けてゆきます。世間では物価が上がっていますが、古本業界では根強いデフレ傾向がまだ続いているようです。



まあ、お客さんが喜んでくださればよいのですが、安い本ばかり探すという傾向があまりに強すぎると、ちょっとした価格差がハードルになって、大切な本と出会えないということがあります。



良い本はそれなりの対価を覚悟するということも大事ではないかと思うのですが。



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2024年4月14日 | コメント/トラックバック(0) |

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良い文庫

「日本の古本屋」に音楽文庫をたくさん登録しました。一昔も二昔も前に音楽之友社から出ていた、クラシック音楽に特化した文庫シリーズです。この文庫本でしか読めない本もあり、今でも需要はあると思います。



大田黒元雄や堀内敬三といった、音楽啓蒙書をたくさん書いた人の著作が多いのは仕方ないのですが、そういうのは掘り下げも浅く、流石にもはや生命を失っていると思います。反対に、作曲家のワーグナーが書いた「指揮について」なんかはちょっと他で手軽に読めないので貴重です。



猫が鍵盤の上を歩こうが、名ピアニストが弾こうが音は同じという主張で有名な兼常清佐の著作や、文学に関係したところではホフマンの「音楽小説集」などというタイトルもありました。これらもちょっと珍しい。



まあ、昔は良い文庫が出ていたものです。



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れこおど

3月20日はLPレコードの日だそうです。1951年の今日、長時間レコードが日本で始めて売り出されました。もちろんモノラル録音です。それでも、以前のSPレコード時代では長くても5分おきにはレコードをひっくり返さないといけなかったのが、20分前後から長いものになると30分ほど片面に録音できたので、リラックスして音楽を楽しめるようになったのです。



CDが登場するまで、大きな30センチレコードが音楽鑑賞の主流の媒体でした。CDが出てからはレコードは衰退の一途をたどりました。しかし、時代が変わってきたのでしょうか、今またレコードが見直されているようで、プレーヤーも発売されています。



若い人たちには、物質としてのあの黒いレコードが新しい魅力になっているのかもしれません。



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2024年3月20日 | コメント/トラックバック(0) |

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