良い俳優

アメリカの映画俳優、ジーン・ハックマンさんが亡くなられました。御年が95歳だったとのこと。



懐かしい俳優さんでした。1971年の「フレンチ・コネクション」は当時、映画館で観ました。実によかった。リアリズムで進むのですが、すっとぼけたところもあり、現場の刑事の悲哀も出ていました。敵役の麻薬組織のボスを演じたフェルナンド・レイが素晴らしかったので、ハックマンさんもより輝いたのでした。



相棒刑事を演じたロイ・シャイダーも良かった。この人も渋いですね。「マラソンマン」で光ったし何といっても「ジョーズ」の警察署長役。でも、こうした名優たちの中にあって、ハックマンさんはやはり抜群の存在感でした。



ただ、シリーズ2作目の「フレンチ・コネクション 2」は麻薬中毒からの回復が見せ場にもかかわらず、ちょっとだれたのが惜しかったです。そして「ポセイドン・アドベンチャー」での牧師役。これも牧師にしてはいささかマッチョすぎたので浮き上がってましたが、パニックものでしたのである程度は納得できました。



人懐っこそうなちょっと童顔のいたずら坊主みたいな味をずっと持っておられました。



ご冥福をお祈りいたします。



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2025年2月28日 | コメント/トラックバック(0) |

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出前は良い

先月、大阪中之島の公会堂で大阪古書組合の100周年祝賀会が開かれた事は書いたかと思いますが、その時、余興として文楽の太夫さん、人形遣いの方々、三味線の方々による「八百屋お七」の有名な火の見やぐらに上り半鐘をつくところが上演されました。



日本のあちらこちらから来賓の方が来られましたので、大阪が誇る文楽をご覧いただいてよかったと思います。おそらく、ほとんどの方が生では初めてご覧になったのではないかと思います。かく言う私も生は2度目でした。太棹の響き、太夫さんの美声、人形のあでやかさなど、生でしか味わえないものがあります。



こういう機会というのは大事なんですね。昔、小学校や中学校にオーケストラがやって来て演奏してくれたことがありました。また、狂言なども学校の体育館や講堂で見た記憶があります。狂言はその時見たのが今のところ、最初で最後ですが、独特の発声、面白さは今でもよく覚えています。特にこういう、日本古典芸能は後継者不足が心配されています。学校などで見たのがきっかけになってその道を目指すこともあり得ますので、普段、聴くことが少ない三味線、琴、尺八、長唄、浪曲、歌舞伎、神楽など、今以上に大いに学校等へ出前公演をしてもらいたいものです。



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よく効く

昨日は大阪古書組合で例の古本の仕分けの続きでした。さしもの大量の仏教書の山も、私をのぞくベテラン業者の手によって、色んなジャンルごとにまとめられくくられ、それぞれがタイミングの合う市会への出品に振り分けられて片付いてゆきます。



それでもあと1回は集まっての作業は必要でしょうね。昨日は作業の後、2階で開かれている市会に久しぶりに参加しました。病後は自分が同人として参加している市会以外の出席が難しい状態が続いてましたから、久しぶりで楽しかったです。



勢いのある市会は薬みたいによく効きます。



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早くしてよ

あまり見かけない箱が出てきて、それをひょっと開けたとして我々の家あたりでは、時代遅れになった服か、いつか誰かに貰った木彫りのお土産といったところが精々でしょう。



ところがあのお宅では藤原定家が千年ほど昔に書き残した、和歌の批評の原本がポロッと出てくるのですね。軽く国宝級だそうです。



こういうニュースを聞くたびに、もっと早く、お蔵を隅々まで点検してくださいよ、という気持ちになります。いやはや。



無いもののひがみでしょうね。



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作ってゆく

いよいよ四天王寺春の大古本祭りが近づいてきましたのでその準備にかかっています。主に新ネタの補充と均一本作りです。



昨日はせっせと均一本にする本を抜き出して積み上げて、くくってゆく作業です。ちょっと惜しいかな、と思うような本もどしどし均一値段のラベルを貼り付けてゆきます。世間では物価が上がっていますが、古本業界では根強いデフレ傾向がまだ続いているようです。



まあ、お客さんが喜んでくださればよいのですが、安い本ばかり探すという傾向があまりに強すぎると、ちょっとした価格差がハードルになって、大切な本と出会えないということがあります。



良い本はそれなりの対価を覚悟するということも大事ではないかと思うのですが。



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2024年4月14日 | コメント/トラックバック(0) |

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