怪しげなペンネーム

京極夏彦さんあたりから、何となく作家のペンネームに凝ったのが流行りだした気がします。舞城王太郎さんや麻耶雄嵩さんなど、少しおどろおどろしいです。赤ちゃんのキラキラネーム流行りにも通じるかもしれません。



江戸時代に戻って作家の名前を調べてみると、語呂合わせみたいに洒落のめしている人が多いのが愉快です。笑いを取るためとしか思えない人も居ます。



曰く、



南陀伽紫蘭(なんだかしらん→何だか知らん)、雲府館天府(うんぷかんてんぷ→運否天賦)、面徳斎夫成(めんとくさいそれなり→面倒くさいそれなり)、市二三(いちにさん)、千差萬別(せんさばんべつ)



有名人では朱楽菅江(あけらかんこう→あっけらかん)などが居ますが、上に挙げた人たちは今や知る人は少ないでしょう。彼らの殆どは戯作者でしたから、多くの戯作を続々と乱作しました。目新しさを出すために作者の名前を次々に変える必要もあり、いちいち考えてられなかったこともあるかもしれません。それにしても市二三は手抜きですね。



現代でも一人、そんな名前の書き手が居ますね。南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ)さんがその人です。



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前後左右

一昨日の深夜から昨日の未明にかけての、福島県沖を震源とする地震と余震は多くの被害を各所にもたらしたようです。亡くなられた方も居られます。ご冥福をお祈り申しあげます。



福島県中通りに住む私の友人の息子さんの部屋では本棚が倒れたと聞きました。幸いに怪我はなかったようです。



本棚と言えば、ツイッターでも多くの人が倒れた本棚と床に散乱する本の映像をアップされてました。大変です。今回の別の映像では、揺れが前後左右から来ている様子が分かりましたので、この種の被害が多発したと思います。つまり本棚に正対して左右の揺れだけだったら余り本は飛び出しません。安定さえ良ければ本棚が倒れることもなかったでしょう。



阪神大震災の時は私の書庫は一定の向きの本棚から本が飛び出しました。つまり四周の本棚の向かい合った同士の本棚から本が飛び出したわけです。まあそれでも内開きのドアが散乱した本で開かずに困りました。



今回は震源地に近い地域のすべての本棚が影響を受けたと思われます。



お見舞い申し上げます。



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2022年3月18日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:古本 大阪 買取 雑感

廃刊

「演劇界」という歌舞伎の専門雑誌の廃刊が決まったとのことです。100年以上の歴史を持っていますので、業界的には大事件と言ってよいと思います。



歌舞伎は一子相伝のように、家に伝わる芸が大きな要素の芸能ですので、時代とともにその様相は変化してゆきます。人間が違いますから、いくら襲名により名前がつながっているとは言え、養子もあり傍系もありで、名人が続いて隆盛してゆくのは大変です。



私の中では、歌舞伎は六世中村歌右衛門が亡くなって滅んだも同然です。彼だけが、江戸時代から連綿と続いた歌舞伎のエッセンスを持っていたと思います。絶世の名優でした。彼の華麗なお姫様役や傾城役、辛抱役、舞踊等、主役としてもさることながら、ちょっとした脇役などで彼の芸はひときわ輝きを見せることになります。養子の中村梅玉の襲名披露の際に付き合った「伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)」の中居の万野役は、敵役の脇役ながら凄まじい芸の力で舞台を圧倒しました。



彼が舞台正面奥の暖簾を分けて舞台にすっと顔を見せただけで、その役の持つ黒黒とした悪意の冷たさで、舞台全体の温度が数度下がったように感じたものです。



あのような役者は絶後です。したがって私の中では歌舞伎は滅んだのです。今の歌舞伎は似て非なる別のものと私は思います。「演劇界」廃刊もムベなるかなです。



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蚊を

昨日の9月4日はシュバイツァーの命日だったそうです。1965年に90歳で亡くなっています。



医者で神学者で音楽家。日本では大偉人として教科書などでもおなじみの人です。病院を建ててアフリカの子どもたちに医療を施してあげた人類愛の人、みたいなイメージですね。それはそれで構わないと思うのですが、彼にはバッハ研究家、そしてそのオルガン曲の演奏家という一面もありました。録音も結構残されています。



本職ではなかったので、演奏技術的には問題が多いと思いますが、なにしろ偉人の演奏、てなキャッチフレーズに弱い日本ではかなり売れたようです。私はそれよりも彼の音楽学者としての著作「バッハ」の方を高く評価します。岩波書店や白水社から出ていました。



「生命への畏敬」という考えを実践した人として、腕にとまった蚊にガラスコップをかぶせて、外へ逃してやったエピソードが有名ですが、今なら、医者、科学者としてはその行動は疫学的にはどーなんだろう、という意見も聞こえてきそうです。



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噛んでしまう

口の中を噛むということ、ありませんか。ほっぺたの内側。グキッと噛む感触を感じて、すぐに顎の動きを止めるのですが、すでに噛んだ後です。まもなくしょっぱい味がして、錆みたいな匂いのするヌルヌルが口の中に広がります。



口の中の傷は治りやすい、とは言いますが、次の日くらいまでは傷跡の感触も生々しく、熱い飲み物や醤油などが滲みます。その次の日くらいには、肉も盛り上がり治った感がするのです。



私の経験では、少し太った時になりやすい。口の中も太って出っ張ってくるんで、歯にあたりやすくなるのだと感じています。違うかもしれません。



焦って食べるからそうなるんだと言われたら、そうかも知れません。何か噛みながら、考え事をしたり、話そうと思ったりした時も危ない気がします。



経験のある人、どれが原因だと思われますか。こむら返りや、家具の角に足の小指をぶつける事に匹敵する、実に残念な自傷事故だと思うんですが。



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