米で変わる音!?
使っているスピーカーの具合がおかしくなったので、一昔前のスピーカーを引っ張り出してきました。二か所生活をしていたときに購入したのでしたが、音が耳に刺激的なような気がして、あまり聴きませんでした。
ところが、今、音を出してみるとなかなか良い音で鳴ってくれます。かれこれ20年ほど前のケンウッドの製品です。スピーカーにはエージングと言う現象があるそうです。初期のストレスが無くなって、機器本来の音が出るまで時間がかかるのだそうです。捨てないで良かった!
ところで、趣味のオーディオの世界は、私などがうかがい知れない不思議な魅力があるそうです。ご同業のM書林さんも素晴らしいオーディ設備をお持ちだとか。つまらぬ録音などはセカンド・システムでしか聴かないとおっしゃってました。カッコいい!
ただ、この世界も熱心のあまり、訳のわからないことを本気で披露する評論家が多いと聞きました。
例えば、スピーカーの下に敷く振動防止の装置をインシュレーターと言いますが、これの自作派が多いらしい。ある評論家は、小さな座布団のような袋を作り、そこに何と、米を詰めてそれをスピーカーの下にセットして、音が良くなったと吹聴していたことがありました。それだけならまだ許せますが、詰める米によって音が変わると書いてありました。コシヒカリは粘りがあって良いとか、ササニシキはサッパリ系の音になるとか。ここまでくると正気の沙汰とは思えません。素晴らしい装置で聴けばそうかもしれませんが、それを表現するのに、米そのものの形容をもってきて、何かを伝えられたと考えている、その能天気さに唖然としました。
新米と古米でも音は変わるのでしょうか。カリフォルニア米ではどうなるのでしょう。
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2012年5月13日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |