お近くまで来ましたので…
目録販売で、最終的に売り上げが確定するのは、代金が振り込まれた時です。それまでは楽しく有り難いですが、ただの数字です。
年2回の目録催事で、当店のような弱小零細書店にもご注文いただくのですが、時々、発送してから支払いが1カ月以上無いお客様が出てきます。大抵、うっかりとお忘れになっているようです。
2頁程しか載せない当店にも時々それがあるのですから、10頁前後目録を載せられるお店では、沢山なことでしょう。何十頁の自家目録などでは等々、いらぬ心配をしたりします。
殆んどがうっかり忘れておられるので、ハガキなどでお知らせするとたちまち振り込んでこられます。それでも送金が無いと、テクニックがいるようになります。やんわり、じわりと請求の仕方を考えるわけです。
お茶屋さんが、お馴染みのお客様の支払いが遅れているときなど、手土産をもって訪問し「ちょっとお近くまで来ましたので…」と言うと「あ、そやそや、あの支払いまだやったな」と思い出させる気の長い請求方法が、桂米朝さんの落語によく出てきます。
古本屋のお客様は今や世界中ですので、その手は粋ですが使えません。
タグ
2012年5月24日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
トラックバック&コメント
この投稿のトラックバックURL: