繁盛亭の午後

本に付いた砂埃を掃除しないといけないのですが、O書店さんのお誘いで繁盛亭での落語の午後を楽しませていただきました。

桂吉坊さん、大阪古書組合での落語会以来です。相変わらず甲高い詰まったような声で「始末の極意」をテンポ良く元気に演じました。

桂枝女太さんは、師匠であった先代桂文枝さん譲り(というかソックリ)のハンナリしたご寮はんの「悋気の駒」を。

中入り後は、我々の世代では懐かしい「レッツゴー三匹」の正児さんがお得意の咽喉を、アカペラで歌いまくって聴かせてくれました。「俵星玄蕃」が絶品。

桂米輔さんが端正な「道具屋」を演じましたが、芸歴、蘊蓄の深さの割には、あっさり淡々と演じたので元気が無いのかとも見えました。こういうタイプの噺家さんは、きっと楽屋名人に違いないと思います。

桂文鹿さんが今回の発見。実に面白い。大学時代の近鉄での車内整理バイトの経験を、大車輪で再現して爆笑でした。それで時間一杯でしたので次回は噺を聴きたいものです。

トリは露の都さん。男でも難しい長屋噺の大家さん役も大した違和感なく聴かせてくれました。声に力があり愛嬌がこぼれるようで、さすがでした。


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