商人二題
新入荷本をちょっとご紹介します。
日本 井上勤譯 英國 西基斯比耶著 「人肉質入裁判」 發兌 東京 今古堂 明治16年
土肥春曙譯述 「ゼ、マーチヤント、オブ、ヴエニス」 発行 服部書店 明治36年
両方ともシェークスピアの「ヴェニスの商人」のリライトです。
正確に言うと、「人肉…」の方は、チャールズ・ラム、メアリー姉弟の「シェークスピア物語」の中の「ヴェニスの商人」部分の翻訳で、「ゼ、マーチヤント…」は、シェークスピアの原作戯曲の法廷場面だけを抜いて翻訳したものです。
前者は本邦シェークスピア翻訳史の極めて初期の本です。その意味で貴重です。
後者は川上音二郎一座の上演台本になったもので、意外と正確に訳されています。
偶然、「ヴェニスの商人」翻訳が2点はいりました。
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2013年10月31日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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