友好とは
清朝末期に、かの国には黄遵憲(こうじゅんけん)という詩人、外交官がいました。
光緒帝時代、若くして詩人としての名声を確立します。
親戚が日本駐在公使として赴任する時に希望して書記官として同行、来日しました。
在日公使館に勤めた黄の元に、伊藤博文、大山巌、森槐南など日本の名だたる貴顕、学者が漢詩の添削を請うて門前、市をなしたとか。
「日本雑事詩」(平凡社の東洋文庫に収録)という、日本の歴史や風俗、学問、人事などを漢詩の形で表現列記した詩集をものしました。
彼は日本のファンで、古来の日本の学者を褒め称え、文章を中国音で読ませたら朝鮮や安南(ベトナム)など問題にならない、と言っています。又、中国の貴重な古い本が、よく保存整理されて日本に残っていることに感謝しています。
この人が一たび外交の場に立つと、愛国心と国益のため、強力なネゴシエーターとして力を発揮し、アメリカやイギリス、ドイツなど各国が恐れ、彼の赴任を拒みました。
ただ、日本だけが、総領事として再度の来日を請うたと言います。本人も行きたがったが病気のため実現せず、その代わりに親類縁者の若者を次々と日本に留学させました。
昔はこんな人がいたのです。
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2014年2月1日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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