子供の全集
先日、買取させていただいた中に、講談社の「少年少女世界文学全集」全50冊というセットがありました。
昭和34年から出始めたもので、当時の全集ブームが児童書にも波及したのでしょう。
大切に読まれたようで、挟み込みの月報や宣伝チラシもほぼ残っていました。
月報をパラパラ読むと、「読者の声」コーナーがあり、喜びの言葉やお礼、感想、要望等が住所氏名入りで掲載されています。
「友達の持っている本を貸してもらうため、おべっかを使ったりして本を読んできたが、子供にはそんな思いをさせたくないので、この全集を買います、子供が何かを得てくれるだろうと念じつつ(大意)」と言うような、ほろっとさせてくれる文章や、
「このような優秀な本を出す貴社の手によって、他の粗悪な雑本が無くなることを、切に希望します」みたいな過激な意見まで、色々載っていて興味深い。大真面目な、読書を大切に思う風潮がうかがえます。
執筆者の先生方の写真も載っていて、「赤毛のアン」の村岡花子先生のふくよかなお顔も初めて拝見いたしました。
それでは、ごきげんよう。
タグ
2014年10月5日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
トラックバック&コメント
この投稿のトラックバックURL: