昔の辞典は捨てがたい その4
「新婚旅行」も力が入った項目です。全10章にわたって心得などが列記されています。例えば、その第5章「汽車中ではとかく人目につき易いので、あまりなれなれしいのはいけないが、又あまりよそよそしくて、花嫁に心細い思ひをさせてもいけない。新郎の思ひやりのある態度が望ましい。」痒い所に手が届くようではありませんか。
「スタイル・シャンー顔はとも角、姿の素敵にいい人のこと」素敵にいい説明ですね。
「スタンド・ガールー英語 大阪地方で流行してゐる最新の職業。デパート、停車場等の繁華な地点にあって、掲示板の代用をなす。即ちこれに手紙を預け、又は用件を話しておき、やがて来るべき相手の者に伝達させる。」大阪地方で当時そんな職業があったとは知りませんでした。来るべき相手をどうやって判断したのでしょうか。空港の出迎えのような、ネームプレートのような物でも振りまわしてたのでしょうか。これは暇を見つけて詳しく調べてみたい気がします。
「ステッキ・ガールー和製英語 ステッキ代わりに男性の散歩のお伴をする娘。その反対にハンド・バッグ代わりにお嬢様のお伴をする男性をハンドバッグ・ボーイと呼ぶ。」ステッキ・ガールは外の辞書にも載ってましたが、ハンドバッグ・ボーイにまで言及しているのは、この「家庭百科」だけのようです。実にユニークです。
続きます。
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2011年10月22日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |